どこでもドア

 南氷洋で大変なことが起こっている。国際チームが調べたところ、10年前に比べて水面下数千メートルのところの海流の温度が下がり、速さを増していたのだ。
 だいたいそうした深さでは海のなかは安定しているはずで、この変化が自然の周期のものか、あるいは気候の変動なのか、もう少し様子をみないと分からないという。
 とにもかくにも海洋の循環というのは地球規模で気候に影響をもたらすので、相当注意を要するということらしい。

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誇大広告

 今年1月、アメリカのニュージャージー州でColuzziさんが裁判を起こした。
 ある薬を飲んでも効果がなかったからだ。Coluzziさん、一ヶ月分の薬代として約6000円を支払った。薬の宣伝には漢方薬の成分をいくつも表示しながら、一物を3インチ、すなわち7.5cm以上も大きくするとうたってあったのだ。
だけど、一物はそうならない。
 彼の弁護士さんも、”専門家に聞いても、そんなこと起こらない”といっており、宣伝は嘘っぱちだと自信満々だ。
 米国ではほかにも似たような訴訟が起こっていて、当の薬屋さんは今逃げ回っていているという。

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極秘

 日常生活で極秘にしなければならないことは、いくつぐらいあるだろうか。
 いまさらヘボ医者であることは隠せないし、隠す資産なんか豚の貯金箱以外にはない。せいぜいが、白衣が似合う割には、毎夕なさけない格好でアホ犬の糞の始末をしていることぐらいだろうか。
 とまぁこんな風にメモすると、パンツ一枚で診察イスに座っていることぐらいやりかねない、開けっぴろげな医者だと思われるかもしれないが、実は一つ、極秘のことがある。

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小枝

 動物の世界では、メスの気を惹くのにいろんなものをオスが運んでくるのは、有名な話で、たとえばある鳥さんたちは、メスはくだらない小枝とかを運んでくるオスより、なかなか手に入らないおいしい虫を運んでくるオスの方を選ぶというのが、業界での習わしになっている。
 でも、なんでくだらないものを持ってくるアホなオス鳥と、そうじゃないオス鳥がいるんだろうか。
 このくだらないメモをなぜ院長はブログに運んでいるのか、その理由は誰も分からないけど、鳥さんたちの場合、ひょっとして、くだらないものを運んでくるのは、それなりに理由があるんじゃないだろうか-科学者たちはそう考えた。

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シートベルト

 いつぞやシートベルトについて、ペーパーナイフのように鋭い考察をめぐらしたことがある。あまりの切れ味に読むのを恐れる人のために簡単に説明しておこう。もちろん、くだらん過去メモなどに目を通すのは時間の無駄だと考えている向きにも、大変役立つに違いない。
 そこに記されいることを一言でいい表せば、こうだ。
”なぜシートベルトをしなくてはいけないのか”

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冷やかし

 オーストラリアの電話会社がバレンタインデーの小道具として、あるサービスを行っている。
 デート中に逃げ出したくなったら、こっそり3桁の番号を押せば、救いの電話をくれるというものだ。こちらからなにも話さなくても、電話会社の方で勝手にその場を離れるように話しを進めてくれる。なんだったら、デート中の相手にも話しをしてくれる。
 400人近くを調査したところ、約半分がデート中にうまくいっているか、助けが必要じゃないかを確認させるため、友達に電話を入れるよう頼んでいたことが判明したというのが、このアイデアの発端。
 この戦術をとっているのは、女性の方が、男性より倍多かったという。

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君に読む物語

 年を取ると動作が鈍くなる。先日も100mを5秒で走ろうと思ったが、やはり年のせいか、無理だった。
 確かにいくら若いもんには負けないつもりでいても、いろんな動作で機敏性が落ちているのだ。
 所詮若い奴らと比較するのは、無理な話だという意見もあるだろう。といって、りっぱに仕事をこなしている多くの中年オヤジにも負けているから、一体だれと勝負すればいいというのだ。
 全くお手上げだ。強いていえば、手を上げることができる分、”お手”もできないウチのアホ犬に勝っているといえるぐらいだろうか。

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ハートブレーク

 だれでも悲しみで心が壊れそうになったことがあるだろう。でも、それが比喩ではなく本当に心臓にダメージを与えるかもしれないという記事があった。
 心臓発作でJohns Hopkins 病院を訪れた人のなかで、症状が出てくる数時間前に、パートナーとの死別とか強盗に襲われたとか、そうとう強いショック受けていた19人を調べたら、アドレナリンとかのストレスホルモンが普通の人の7倍から34倍も増えていた。ほかにも心臓の働きを高めるホルモンも増えている。
 本当の心臓発作はしばしば心臓の筋肉のダメージがあり、もとに戻るのに数週から数ヶ月かかるけど、19人は筋肉にダメージを認めず、ほかの異常も2週以内で元にもどった。ひょっとしたら、こうしたホルモンが一時的に心臓の筋肉に悪さをしてる可能性がある、というのが記事の内容。
 英語では”broken heart”、日本語では”ハートブレーク”症候群ってとこで、中年女性に多かったという。

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いいわけ

 今日は某病院での当直明けで、かつ午後から他の病院への診療に向かったので、ネットでのネタ探しができてない。
 こんなメモすると、院長なのに勤務医のように当直とかバイトとかするのは不自然だと感じられる方もいるだろう。
 そういう人は了見が狭い。
 院長であれ、自分の回りの狭い情景とは違う景色を見たいと思うものもいるのだ。かつ北の金さんのように、外貨が無性に欲しいときもある。国であれ家庭であれ、安定収入というのは平和のもとだ。いつ反乱が起こるのか気をもむ金さんの気持ちがよく分かる。

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ファン心理

 ワールドカップ予選、日本対北朝鮮戦でにわかサッカーファンになった。とはいってもフーリガンはもちろんのこと、歓声を上げながら応援するファンの心理はどうも理解できない。スタジオの観客を初め、ファンというのはきっと選手になったような気分で応援してるんじゃないだろうか。テレビに映るあの騒がしさを見てると、自分が走り、キックし、シュートしてるとしか受け取れないんだけど。
 その点、冷静に試合を観戦することができる自分が誇らしい。つまりは、熱くならず采配を振るう監督とか審判のような、選手の上に立つ資質があることだ。いずれ日本サッカー協会から要請がくるかもしれない。
 もっとも、フィールドの選手が一人ぐらい増えていても、気づかないだろうから、ご迷惑をかけるかもしれないけど、おいおい勉強していけばいいことだ。

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