老い

久しぶりに先月、ギターを手に、恥を心に抱いてステージになった。
間違えそうなところは完璧にごまかし、間違えたところは完璧に間違えた、完璧な演奏だったと自負している。

機会があれば、ネットの世界に院長の小汚い音を刻んで置くのもいいだろう。
いつか孫たちが、お爺さんは恥を感じない人だったんだね、と感心してくれるだろう。

恥のついでにバンドの打ち上げの際、酔いも手伝ってリクエストした曲のベースをアップした。
簡単なピッキングの上げ下ろしだと思っていたが、結構難しい。ここ1ヶ月練習してみたが、こんな具合で完璧には程遠い。
でもステージでの完璧の方法を心得ている院長としてはさほど心配は必要ないだろう。

ただ若い頃なら、きっとすぐに粉していたであろうピックの動きも初老の手ではなかなか動かないというのも事実だ。
だから理想の動きに近づけなかったときは、曲の名前を「小さな老いのうた」としたい。