愛について

愛について、どう説かれても、実際それを経験しないとその醍醐味には触れることはないだろう。最近、そのことを身をもって実感した。

オンライン資格認証についてまったくといっていいほど、気にかけていなかった。
もちろんお上のわれわれ弱小の民に送り続ける秋波は知っていた。オンラインでつながればお前たち、民は便利になるぞ、そう領主さまは思われたのだろう。ただそのゴリ押しともいうべきやり方をこの上なく煩わしく思っていたのだ。

ただ天主さまは期限を設けになった。9月までやらないと補助金を出さんぞ、と。

ははーとひれ伏すしかない。そこで2週前、あわてて情報をかき集め始めたのだ。
資格認証システムには顔認証と資格認証の二つがあること、手元のPCにface,req(request),res(response)の3つのフォルダを作る必要があること、基金サーバからのxmlファイルがそこに入ってくることなど少しずつそのシステムの姿を理解していったのだが、なかなかピンとこない部分もあった。そうしたなかで全体を俯瞰するために大いに役立った情報がある。

米子市の医師のHPだ。FileMakerで電子カルテやオンラインシステムを構築されている方なのだが、そのなかにこんな件があった。

「たしかに1秒後?には req Folderに 投入した Fileは消えていました。(やった!!)
で, res Folderになにか XML Fileが入っていました。(ラブレターを開ける気分です.)」

ああ、そうか、こんな風に情報が流れていくのか。
知りたい患者の情報をリクエストフォルダーに入れれば基金サーバがそれを直ちに拾い、そして情報をくれる。顔認証から患者の情報が基金サーバに送られればこれまた情報をくれる。なるほどなるほ、どとてもシステムが実感できる表現だと感心した。

そこあるのは、利便性や好奇心に対するとてもうぶな、まるで初恋のような愛。

官僚のわれわれ民に無理強いを強いる、そんな腐ったような愛とはまったく異なる愛を感じのであった。