以前ネコには甘味が分からないというメモをしたことがある。きっと覚えておられない方も多いだろう。
世の中そんなものだ。
カラス
カラスが利口なのは薄々しっていた。行水もすれば、闇夜に隠れることもやる。それだけではない。慣れれば人の後を飛んで付いてくると聞くし、いじわるをすれば相手を覚えていて攻撃を加える機会をうかがっているとも聞く。
だがここまで利口だとは意外だった。
お金
イタリアの認知科学の研究者がおもしろい実験を行った。サルにお金の価値が分かるのか、そしてそれを使ってより多くのエサにありつくことができるのかを明らかにする実験だ。
実験には10頭のサルたちが参加した。まず彼らは全員、青色の券ではピーナツを1個しかもらえないが、黄色の券ではピーナツを3個もらえることを学習できた。
もしどちらかを選べといわれたら、喜んで黄色の券を選ぶだろう。
だがたとえば、黄色の券1枚と青色の券5枚のどちらを選ぶか迫られたら彼らはどうするのだろうか、そう考えた研究者たちはやってみた。
反射
反射とは怖いものだ。昨日もそうだった。一日ぐらいはビールを口にしないとカミさんに誓っていたのに、冷蔵庫の扉を閉めたときには反射的にビール缶を手にしていたのだ。そんな姿をカミさんに見られれでもすれば命もなにもあったものではない。
だがこんなのは米国のアンダーソンさんにいわせれば、恐怖でも何でもないはずだ。
骨
骨のある奴も、魚の小骨が嫌いな奴もみんな持っている骨の数は一緒だ。体にある200個ちょいのその骨たちは体の形を作り上げている。
だがそれだけではない。ほかにも骨は血液を作るなどの仕事をしている。
まぁ世の中そんなこともあるだろう。院長がメモをするだけでなく医療行為をしているのと同じだ。
だが骨がホルモンを作っているとするとどうだろう。この業界にあまり関心のない人は驚かないかもしれないが、これはとてもびっくりするようなことなのだ。院長が実はサルだったというのと同じぐらいびっくらこいてもいいほどの話だ。
心理
案件
裁判所に持ち込まれた離婚のもめ事はどんな風に処理されているのだろう。とくに財産分与に関するもめごとだ。
きっと弁護人たちが「この案件は」などといった事務的表現でことを進めるのだろう。
でも寂しいかぎりだ。離婚の決断にいたったとはいえ、それまで二人が築き上げた財産には、そうした冷徹な言葉では表し得ない二人の思いが秘められているはずだ。