心理

 以前、子供は4才になると人の心を理解できるようになるというメモをしたことがある。
 そのときの一部を再掲してみる。



 動物(多くはチンパンジーみたい)なり、子供なりの前でまず、一人目のヒトが、ある品物をロッカーに入れ、部屋を出て行く。つぎに、別のヒトが部屋に入ってきて、入れたものを別の場所にうつしてして部屋を出る。そして最初のヒトが再び部屋に戻ってきて、その品物をさがす。もし動物なりこどもなりが適切にヒトの心の状態を推論できるとすれば、この戻ってきた最初のヒトはロッカーの方へ行くだろうと予測するだろうという実験。こどもの場合は3才まではじっと見てるが、4才になると、一人目のヒトがロッカーに向かい出すと、違うことを知らせたいがためにわぁわぁ騒ぎ出す。「あんたはロッカーにあると思ってるかもしれないけど」違うぞってね。

それと同じような記事があったので読んでみた。同じように3才から4才の子を対象にしたものだが、ただし年齢でどう違うのかということには触れられてなく、子供たちが相手の気持ちが理解できているのかいないのか、ということしか述べられていない。
 実験材料は毛虫が登場するアニメだ。アニメのなかには幕があり、そこにはリンゴかチーズ、どちらか一方が隠されている。その幕に向かって毛虫が歩いているという設定だ。もちろん毛虫の好物はリンゴだからチーズにたどり着けば、毛虫は欲しくなかったものを選んだことになる。
 実験のアニメは、幕の裏になにがあるのかヒントが出ているアニメとそうでないアニメの二つが用意された。ヒントは幕の裏に隠されているものを乗せた手が登場するもので、ヒントがないものはそうした手が出てこない。推測するに後者はコントロールだろう。
 手が登場したときにはそこに乗っているものはチーズとリンゴのどちらかということだが、チーズが乗っていたとき、もっとも子供たちはアニメに集中していたという結果が出た。
 つまり誤った行動を取ろうとする毛虫の気持ちが、原始的ながらも推論できているのだ、ということがネタ元の内容だ。
 心理学にも疎く言葉足らずのところもあるかもしれないが、おおよそは間違っていないはずだ。
 ただ子供たちは誤った行動を取ろうとしている毛虫をどういう気持ちで見ていたのか全く述べられていず、気にはなるところだ。
 画面に出てきた手にはチーズが乗っているわけで、それでも毛虫はチーズに向かっていく。そうしたシーンをいわばヤキモキしながら見ているのだ。子供たちはそれを見ながらなにを考えていたのだろう。



ネタ元
Infants Have ‘Mind-reading’ Capability, Study Shows

“心理” への2件の返信

  1. 私はあふぉなので4才どころか10才のときの記憶もほとんどありません。
    ところで、下の黒板めちゃ面白い。

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