臨検-雑感

inspection
 北の金さんの国がいろんな制裁を受けようとしている。国連はその内容をまだ具体的に絞り切れてはいないようだが、そのうちのひとつに臨検がある。
 そもそも臨検とは何か。下のリンク先を引用するとこういうことのようだ。


 臨検とは、公海を航行中の軍艦が、同じ公海上で海賊行為を行っていたり、奴隷取引に従事していたり、といった一定の理由がある船舶を発見した場合にとることが認められる警察行動である。これも国際慣習法であるが、国連海洋法条約第110条でも、外国船舶が国籍を有していない(つまり無国籍船)という疑いがある場合の臨検を認めている。
 軍事評論家にいわせれば戦争への第一歩だという。鉄砲持った軍隊がドカドカと船に乗り込んでくるわけだから、まぁそりゃそうだわな。
 それはさておき、気になったのはその英語表現だ。
 TVによると inspection というらしい。確かに海外のニュース記事でもそう表現されている。(下記参照)。
 なぜこれが気になるかというと、診察のある行為を意味するからだ。診察では患者に触ったり、胸の音を聞いたり、患部を診たりする。
それぞれ触診、聴診、視診という呼び名があるのだが、その視診という英語が inspection なのだ。
 もちろん調べるのは患者という人ではなく、患者さえも気づいていない患者自身のなかに巣くう邪悪な病魔だ。
 この目を武器に病魔と闘うのだ。
スタッフ「院長の場合、ショウリンケンですね」
院長  「目が少林拳?」
スタッフ「ちがいます。うまく病魔を見つけだせないから小臨検」
院長  「目、小っちゃいからね」
 ところで軍隊が乗り込んできたら金さんの船員たちはどういう態度に出るのだろうか。やはり武器を手にして抵抗しようとするのだろうか。そうなるとまさしく戦争に突入してしまう。
 臨検する側の軍隊にも冷静さが必要になるだろう。そうだ、歌でも歌ってみたらどうだろう。
 国家間の利害のことは横に置こう。そして少しの時間でもいいから話合うことを相手に求めるのだ。
「おれの話を聞け。5分だけでいい。貸した金のことなどどうでもいいから」
 歌う彼らを、クレージー・リンケンバンド と呼びたい。

臨検の引用:
日本国際問題研究所
(アメリカ版Yahooニュースより)
Beijing and Moscow objected to the wide scope of financial sanctions and a provision authorizing the inspection of cargo going in and out of North Korea, council diplomats said,

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