忘れ形見

最近物忘れがひどい。数年間から英会話の学習を始めているのだが、新しい英単語やフレーズを覚えたつもりでも、すぐ忘れている。
そもそも学習したかどうかさえあやふやだ。

このメモもそうだ。そもそも院長室のメモを続けてしていたかどうかも忘れそうになっているので、とりあえずなにかをメモしておこう。

いつも酒をかっくらって酔っぱらっている父親だが、なにかを子供らに残しておきたい。そうした強い気持ちが記憶の保持に手を貸してくれたのだろう。最近なんとか覚えた英語に”忘れ形見”という単語がある。

そう、彼らになにかを残しておきたいのだ。
もちろん財産はない。なぜならすべてカミさんが握っているからだ。そうした物質的なものでなく、預金通帳の脆弱なものが求めるものは精神的なものだ。

生活の規律、生きていくための工夫、カミさんのような美しい女性とめぐり合いうまく生活しているような雰囲気を出す努力、そんなことを伝えたいのだ。
うまく表現できないが、結局生きていくうえで守るべきものはなにかを伝えたいのだ。

英語で質問されるとすればこんな感じだろうか。

what do you want them to keep?
彼らに何を守ってもらいたいですか

答えは 
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
keepsake

いつも酒をあおっていた親父を覚えていて欲しい、との願いが先行したメモだが、着地点が微妙にずれているか。
まぁ、今日も酒をあおっているので、きっと明日はこのメモをしたことも忘れているだろう。