終末時計

ニュース解説者の池上彰さんが昨日の昼の番組で終末時計を紹介していた。

核科学者らが動かしている仮想の時計で、なんでも今年3月時点で世界終末まであと100秒を示しているらしい。だが今さら、こんなのを持ち出されてもいまいちピンとこない。

そもそもこの時計は核戦争への危機感を促し、間違っても終末劇場に集まらないよう、人々を啓蒙するものではないのか。

だが終末劇場はすでに開幕している。主役のひとりは核の使用を口にしてはばからない。世界中の人は着席し固唾を飲んで劇の進行を眺めている。もう終末時計とは異なる時計が動いているのだ。

その時計が劇場でプ---、チンと音を立てれば劇場は真っ暗になり世界は終わり、なんてばかばかしい劇は絶対に見たくない。