おしゃべり

 患者と接するとき、できるかぎり多く語りかけるようにしている。患者からの答えられない質問を防ぐためだ。
 だが、九州男児に生まれたついたためか家庭での口数はめっきり少ない。それに比べてなんとカミさんの言葉数の多いことか。
 多くしゃべればいいというものではない。重要なことをまとめて語ればことは簡単に済むのにやたらと語る。
 そもそもなぜ女性はおしゃべりなのだろう。
 そんな義憤を常日頃抱いていたのだが、どうも事実はそうではないらしい。男と女は同じ程度にしゃべっているという。


 
 長年、外傷後ストレスの研究をしていたテキサス大学の研究者は、患者が自分の経験を語ることが少ないことに気づいた。
 だが人はそもそもどの程度の言葉数を発しているのだろうか、そう考えた研究者はメガネケースほどの大きさのデジタル録音機を開発し、実際に男女合わせて400人ほどの学生を使って会話を録音してみた。
 ポケットに入れられた録音機は12分半ごとに30秒、会話を含めた周囲の音を拾い、設定変更はできない仕組みになっている。
 
得られたデータを分析すると、男女の間に差がなく、平均17時間起きているとすると、分あたり15の単語を発し、一日でおよそ15000から16000語を口にしているという。
  
 なんと男と女のしゃべる量はほぼ一緒だったというのだ。
 だが所詮外国のデータだ。”かしまし娘”などどこを探してもいないアメリカのデータに過ぎない。
 そんなものは認められるはずがない。
 ましてやここは九州だ。男卑女尊の思想がいまだに残る九州なのだ。男と女が同じようにしゃべっているなどいう馬鹿げた結論は受け入れられない。
 
 男子、多くを語らずが真実なのだ。たった今もカミさんが横でごちゃごちゃ話しかけているが、おろかな生き物だとつくづく思う。重要なことは短い言葉で済むのだ。
 大事なメモをしているというのに、いまだ話しかけてくるカミさんには、お手本を示すしかないようだ。




 

ネタ元
Gender Jabber: Do Women Talk More than Men?

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