日本昔話

今までは、療養所には紙の入場札さえあれば入れた。それが札に代わりいつの間にか新しい手形が出てきたんじゃ。

実はその新しい手形を使い続けてきた村人は、使わない村人に比べ木戸銭が9銭から21銭高くなっていたんじゃが、あまりそのことは人の口に上っておらず、お殿様もごくごく内密にされておったらしい。お上には逆らうもんじゃない。

だがな、その手形を使っていた人はそのまま使い続けると、これからさき木戸銭が今までの21銭から6銭へと安くなるという。

でも手形を使い続けている人が、もし昔の入場札を使うと木戸銭が6銭から9銭にあがるというではないか。くわばらくわばら。

さすがお上さまじゃ、よく考えてなさる。いままで高く年貢を納めて来たことを気づかれず、ありがた味だけ、田んぼに注ぐ水のごとく、垂れ流される。

短いが、屋風瓦版を見て、つい語りたくなった、なんだかよく分からない、日本おかし話じゃた。

「9月末まではマイナ保険証を使った初診料は21円でしたが、2022年10月以降は6円に。逆に、従来の健康保険証を利用した場合9月末までは初診で9円でしたが、10月以降は初診で12円かかります。再診の場合は、マイナ保険証と従来の健康保険証ともに上乗せはありません。(ともに3割負担の場合)

ただし、病院や薬局でマイナ保険証のシステムを導入していない場合は従来の保険証を使っても追加負担は発生しません」