ヘルプ

地方都市ゆえにあまり見かけないのか、それとも見過ごしてきたのか、ヘルプマーク・ヘルプカードがあることを最近知った。

「障がいのある方、認知症のある方、難病の方、妊娠している方など、周囲の方の配慮が必要な方」などに行政が配布するもので、要するにその方たちがなにか困っていたら手を貸して挙げてね、のサインだ。

いい取り組みだと思う。

だが少し思うこともある。ビートルズも謳っているではないか

Help! I need somebody ヘルプ! 誰かが必要だ
Help! Not just anybody ヘルプ! 誰かじゃない
Help! You know I need someone ヘルプ! あの子が必要なんだ

そう、ヘルプが向けられる先は不特定多数の誰かであってはだめで、その叫びを受け止める側の準備が必要ではないか。

ヘルプを発する人を見たら積極的に手を貸す意思のある人も声を発するべきだろう。
たとえば緑色のリストバンドを付けるとか、いまならアプリの開発で周辺にいる”あの子”に立候補できるだろう。

そうすれば必要な人はその人に向けてヘルプを発すればいいだけだ。

そして手を挙げている以上、指名されれば”その子”は喜んでお手伝いすることになるだろう。

この取り組みを”Help”に対応して”Please Please Me” というのはどうだろう。

もちろん2つめの Please は動詞なので、”Please Please”は”どうぞどうぞ”ではない。

それでは現状と変わらず、人に行為を押しつける「ダチョウ倶楽部」と一緒になってしまう。

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