湯布院

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 連休ということで急遽、旅を思い立つ。
 向かったところは湯布院。昼間からビール片手に街を散策中二人の人に出会った。一人は宮古島のトライアスロンでいつも宿を一緒にしてる方。休日には奥さんとあてもなく車を出されるということで、今日は湯布院まで足を延ばしたとのこと。
 人で賑わう小道をしばらく歩きながら歓談したあと、また違うところに向かわれるということで、分かれた。
 


 もう一人は”つぶやきシロウ”。街のオープンカフェでソフトクリームを食べていた。
 声をかけてみたい衝動にかられたが、なにを話しかけていいか、思いつかない。しばらく、じっと見つめていると向こうもこちらを見つめている。
 どうしたものかと考え、せめてサインでももらおうかとそばにいるカミさんに相談したら、全然別人だという。
 そんなことはない。いくら酔っていても間違えるわけがない。
 もう一度、目を凝らして見直すと、相手もこちらを見ている。
 確かにつぶやきジロウだ。
 でも行き交う人はだれも注目していない。だれも気づいていないのだ。
 カミさんはさっさと行ってしまう。
 置いてけぼりを食らう前にもう一度確かめようと、少し位置を変えて目線を向ける。
 どう見ても”つぶやきジロウなのだ。
 相手もこちらを見ている。
 こちらのことを、妻夫木と間違えてるのかもしれない。

 未だにつぶやきシロウだと信じているのだが、客観的状況、つまり通行人がだれも声をかけていないということは、そうじゃない可能性の方が高い。
 写真は由布岳。画像に関して少し試してみたいことがあったので、いつも以上につまらないメモになっていしまった。暗くなるころにはかなり酔っていたし。

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