法要

今日、亡き母の3回忌法要を執り行った。こうした仏事には3回忌、7回忌、13回忌など奇数が関係しているという話をよく耳にする。
その理由についてざっとネットで拾っても「奇数は古代中国で聖数ということで縁起が良い」「偶数は、割れるから縁起が悪い」「仏教では三は吉祥を表し、(中略)アジア文化圏では奇数は陽数(吉兆の数)とされています」などいろいろヒットする。

でも考えてみると、そもそも偶数と奇数が庶民の口から語られるようになるのは、西洋東洋を問わず教育が普及してからのことであるのは間違いない。明治以前に、49日が奇数の日だとすぐ答えられる人はどれほどいたのだろう。

結局、そのときどきの世を収めていた人々に近い識者が決めたことを習わしとしているだけなのだ。
偲ぶべき人への礼儀としては、しかるべき日に思いをはせれば済むだけのこと。

住職から手渡された難解なお経の本を読経とともにめくりながら、ぼんやりと思った次第。