昨日大規模通信障害についてＫＤＤＩの技術統括本部長とエンジニアリング推進本部長、両氏による記者会見があった。技術なことはまるで理解できなかったが、とても気になる点がある。
というのは記者からの質問に対し、必ず両氏は「質問ありがとうございます」とまず応えてから説明に入っていたのだ。
プレゼンの技法として質問に対してお礼をいうことが挙げられてはいるようだが、個人的には、まるで学会か講演会でのやり取りを彷彿とさせるものだった。
今回の不手際についてもちろん会社の社会的な責任の問題はあるとしても、その解決へ向けて努力された、技術者であり科学者としての両氏の態度は、それにふさわしい香りを漂わせるものだった。
日々の診療で一通り説明が終わると患者さんに「なにか質問はありますか」と尋ねるのだが、なにか質問が出されれば、前置きなしに「それはですね」と話始めていた。今後、これを機会にまず「質問ありがとうございます」と応じてみよう。
怪訝な顔をされれば、「頭の回線は大丈夫です」と院長にふさわしい香りを漂わせた返答をしようと思う。