国連の安全保障理事会が持つ拒否権を調べてみた。
ここにわかりやすい説明があったので少し引用しながらメモするとこうなる。
紛争を多数決で結論づけると「核兵器を持つ大国を相手に国連が軍事行動をとる可能性も出てきますね。このような場合、平和と安全を維持するどころか人類の存続が危ぶまれる世界戦争の危険すら生じてしまいます」
だから「家(世界)が全焼するより、ヒューズがとぶ(拒否権の発動で安全保障理事会がマヒする)方がまし」という仕組みらしい。
でもその拒否権を持つロシアが核戦争もいとわないといい放つ現状はどう考えたらいいのだろう。
ひょっとして、これはラッセルのパラドックスそのものではないだろうか
表に「裏に書かれていることは本当です」とあるカードをめくると、裏には「表に書いてあることは嘘です」といったパラドックスだ。
引用にあるヒューズのたとえは個人的には非常に腑に落ちる表現だった。
でも、「この仕組みで核戦争は起こりません。核戦争中以外、きちんと作動します」といった矛盾をはらんでいるような気がする。