包丁

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 包丁で人の命が奪われる事件は、年にどれくらい起こっているのだろう。そのうちの一件に、院長もいずれくわえられるのだろうか。
 この疑問を抱いたのは、料理するカミさんの姿を見ていたからだけではない。英国の医者たちが長包丁を禁止してくれと国に訴えてるという記事が目に留まったからだ。


 West Middlesex大学の研究チームが調べたらところ、いわゆる刺殺事件の半分が家庭用の包丁で生じているということが分かった。
 酒やクスリで興奮していた加害者がほとんどで、衝動的に起こしている。
 そもそもそんな長い包丁など家庭で使う理由なんかないじゃないか、というのが研究者の言い分だ。短いヤツで十分だという、トップクラス10人のシェフの意見も引き合いに出している。
 フランスでは17世紀に机の角と携帯のナイフは、鋭利であってはならないという法令があった。それから1世紀後、食卓での口論でけがが出るのを減らすために先が鈍なテーブルナイフがイギリスへ取り入れられた経緯もあるという。
 でも長包丁をなくせば、包丁による殺人は減るのだろうか。実際シェフ協会の人たちも疑問を抱いているようだ。ネタ元の最後に次の言葉が紹介してある。
「ナイフに関連した事件を減らすためには、どんな協力もするけど、禁止することでどれくらい効果があるのか考えてみるのも大切だろう」
 いくら衝動的な行為とはいえ、包丁で刺すというのはもう覚悟ができているはずだ。だから普通の包丁で斬りつけて相手に最終的なダメージを与えることができなければ、きっとなんらかの次の手段を持ち出すと思うのだが、どうなんだろう。
 要はそうした修羅場にいたる前に冷静に話し合うことだろう。
「ほう、ちょうか」てなカンジで相手の話を聞き流すと、グサリとやれるのだと思う。

とりあえず研究者の意向を尊重し、長包丁は台所に置かないようにしたい。
ネタ元
Doctors’ kitchen knives ban call
ネタ元のネタ元
Reducing knife crime

“包丁” への1件の返信

  1. 包丁ではなくても、人の命を奪う道具なんて、そこいらに転がっている。
    大きな石でも、電気コードでも、素手でも殺せる。その気になった時に近くにあれば包丁でもいいだろうけどね。
    前の病院に勤務している時に奥さんに文化包丁でさされた男の緊急手術をしたことがあるけど、結局亡くなってしまったな。
    世の中、包丁で亡くなる人より車で亡くなる人の方が多いんだけどな。

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