AI感性

最近 BBC LEARNIG ENGLISH を聴いている。英語圏以外の人を対象にしたBBCの教育プログラムだ。
今日の題はGoogle engineer:AI has feeling というものだった。

ネットで調べると、たとえばThe NewYork Times の”Google Sidelines Engineer Who Claims Its A.I. Is Sentient”と題した記事がヒットする。

内容は、GoogleのAI技術者のひとりが、AIに感性を見いだした、というものだ。sentien は”感性”で、feeling の”感情”とは異なるものだろうが、とにかくそんなものを見いだしたらしい。だが問題があり、どうやらそうした事態に気づいているのはその技術者だけでほかのスタッフは異なる意見を持っているらしく、彼は”抜け駆け”でネットにその情報を流したようだ。

で、今日のBBC LEARNIG ENGLISHは、英国で流されたこの短いニュースを使って三つのフレーズ(come to life 活気づく、mind of its own 定められた通りの、taken in by 引っかかる)を覚えましょう、という内容だった。

でもよく考えるとこの技術者の言っていることはとてつもなく重要なことなのだ。2045年にやってくると言われているシンギュラリティが、今起こり始めているかもしれないのだから。

たとえば進化論が否定されるような事態がニュースで流れたとしよう。そのとき絶滅や進化の英語を悠長に紹介するだろうか。

そもそも日本でこのニュースはトップ扱いで流れてはいない。
あまりに世間の扱いは冷たいではないか。

だから、彼はAIに感性あるいは感情があったというようなことより、今後は、世の中に感性や感情があまりないことに目を向けるべきかも知れない。

老婆心の英語はなんだっけ?と疑問を抱きながら、そう思うのであった。