講義

 今日の看護学校の講義のこと。常々知識なんてのは、覚えなくてはならないことと理解しなくてはならないことの二つがあるんだと思ってるんだけど、消化器系の解剖の説明しているときどうしても覚えなくてはならない方に力を入れざるを得なくこちらもなんだか退屈になってしまって。
 で食道から胃に続く部位を噴門部(ふんもんぶ)、胃から腸に続く部位を幽門部(ゆうもんぶ)というんだけど、その説明のとき、急にシャレを思いつきつい口をついて出たのがこれ。


「ふん、いーもん」なんて具合に覚えたらどう。
 最初教室はシーンとしていて、「あ、まずったか」と思ったんだけど、やがてシャレというのが理解してもらえたようで笑いが起こり、「あ、受けた」と喜んだしだい。ほかにも毎年使っているいくつかのシャレを披露したところこれもまぁ受け入れてもらえたようで、ある学生からこんなメールを頂いた。
「今日の授業はいつにも増して楽しめましたo(^-^)o特にゴロ合わせの覚え方には脱帽です。多分忘れないですねo(^-^)oふん!い―もんは私のお気に入りです」
 うーん、こうなれば今年の授業はこのカラーを前面押し出してやってみるか、と調子に乗り始めているわけで。
でもね、こんな覚え方はきっと落とし穴もあると思うわけでして。何年後かの実習のときにこんな会話があったらどうしよう。
実習の先生「おい、そこのおろかな講師から授業を受けた学生。胃のこのあたりをなんというか知っているか」
学生 「はい、いーもん部です」
先生 「ちがう」
学生 「え、そうゆーもんと思ってました」
先生 「そうだ」
 まぁ、ちゃんと「い」じゃなく「ゆ」だよとはいってはいたんですけど、はたしてどうなんだろう。

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