筋肉

「遺伝子治療によりラットの筋力が2倍に高まったとの研究成果が発表された」というニュースより。そこに出てくるインシュリン様成長因子-1というのを遺伝子操作で筋肉内に入れ、筋肉を大きくしたり、筋肉疲労の回復を促進することができるようになるらしい。
 で、思い出したこと。筋肉って赤筋(せっきん)と白筋(はっきん)というのがあるのね。マラソンのような持久力が必要なときに使われるのが赤筋。100m競技みたいな瞬発力が必要なときに使われるのが白筋で、それぞれ、のんびり泳ぐ赤身のマグロと、近海をピュッピュッ泳ぎまくる白身の鯛なんかを想像すればより分かりやすいかと。


 じゃあ一生懸命努力すれば、たとえば長距離ランナーとしてのし上がっていけるのかというと、そうでもない。この赤筋と白筋の割合というのは、ほぼ生まれたときから決まっているのね。かつ、ヒトでは白から赤、赤から白への移行は観察されていない。
 ということで短距離ランナーと長距離ランナーが、それぞれ違う種目に移るといのは、無理というわけ。
 ただおもしろいことに、赤と白の中間のピンク筋というのも数%あって、それを鍛えれば、特にピンク筋から白筋に移ることが分かっているらしい。
 競技にこれがどれほどの効果があるかはさておくとして、手を抜きながらもトレーニングにいそしむ者としては、この事実は動機付けの一つになってるわけでして。
スタッフ「まとめるとどういうことですか」
院長  「つまり赤筋は白筋には接近しないということ」
スタッフ「で?」
院長  「白筋は赤筋にはならないことがハッキンされたこと」
スタッフ「で?」
院長  「白筋にリンクしてるのがピンク筋」
スタッフ「……脳が筋肉になってるでしょ」
院長  「若干」
スタッフ「かつ筋肉疲労気味」

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