100キロウォーク

行橋から別府まで夜を徹して歩く100キロウォークなるイベントが毎年10月に開催される。夜中ひとりで歩けば、職質をかけられること間違いなしのこんなおやじでも人に紛れればなんとかなるだろうと参加を決めたのはいいが、ほんとに歩き通せるのだろうか。
膝はガクガク、太腿はパンパン、パンツはシミシミで行き倒れてしまうのではないか。
参加用紙を取り寄せると不安になってしまった。


だがこんな記事に触れると勇気がわいてくる。コーネル大学の歩行ロボットレンジャーくんの話だ。じっとしてるとホームセンターあたりで見かけるフトン干し台にも見えるレンジャーくんの足は関節がないためギブスをつけたようにまっすぐ伸びたままだ。それを無線でコントロールされながら外側と内側の2本を交互に振って進むさまは、まるで松葉杖をついて歩いているようで、戦う前から満身創痍に映る。
だがみかけと違いド根性ロボットである。11時間かけて室内トラックを108.5周し、計14.3マイル歩いたのだ。この手のロボットでのそれまでの最長記録は12.8マイルだというから大したものではないか。なんでも松葉杖歩行がエネルギー効率がいいとのことらしい。
とはいえ力つきて止まったときは本当に満身創痍の状態なのだろう。
よし100キロウォークではマシーンになるぞ。歩けなくなってもレンジャーくんみたいに松葉杖をついて前進するのだ。
ゴールで人々はきっとこのおやじの姿に感動するはずだ。マイクを向けられればこう答えよう。
「マシーン創痍のゴールです」

ネタ元
Out of the Gait: Robot Ranger Sets Untethered ‘Walking’ Record at 14.3 Miles

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