福岡国マラソン

 今日、福岡国際マラソンがあった。福岡に行く所用があり、では一緒に走ってみようかと。
 コースは市の中心部から東に行き、そこで折り返すもの。その折り返しの辺りで、往路の選手を見ようと、反対側の沿道を走る。いままで中継ではよく見てたけど、真近でみるのは初めてのことでして。


 で、分かったこと。
 普段、トップ選手しかテレビでは流れないけど、後続の選手もいるんだなぁってこと。当たり前なんだけど、あまりカッコいいわけじゃないフォームで走ってる人なんかを見ると、ああ、がんばってるんだぁ、となんとなく同じレベルで感動しちゃうのね。もちろんボクなんかとの差は、関門海峡ほどもあるんだけど。
 で、そういった選手の一人を、ボクが走る沿道の方から選手を追っかけながらしきりに名前を呼んで声援を掛ける三人の女の子たちに出会ったのね。
 彼女たち、高校生かもしくは大学生辺りの年でジャージ姿、かつべらぼうに速い。おそらく陸上部の先輩を応援してるんじゃないかと。
なかの一人は奇声に近い声を上げ、もう一人は携帯を耳に当てながら走ってた。だれかほかの人に実況中継でもしてたんだろう。きっと憧れの先輩の応援をしてたんだと思う。
 でも、なんとなくその風景をみて、くさい演技をしながらのジャニーズの追っかけに見えなくもなくて。
 若い頃の行動というのは、振り返るとなんだか馬鹿げた風に思えることって結構あるよね。あれって年とっていろんなことに情熱がなくなってしまったことを意味するのかもしれないね。情熱があればどんな滑稽なことでも輝いてみえるからね。
 いつか彼女たちが、今日のことを思い出して、博多っ子ならぬ、福岡っ子、くさいマラソンだったなぁとか、絶対思って欲しくないなぁ。
 ずっとずっと今日の日を、すばらしい青春の思い出にしておいてくださいね、などと念じながら走り続けたわけでして。

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