携帯を使ってると脳腫瘍ができることが多くなるかもってニュースより。
「携帯電話を10年以上使用してきた人は、聴神経鞘腫の発生が、使っていない人のほぼ2倍になっていた」らしい。
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呼称
最近、院長の体重が増えたことには気付かずとも、患者のことを”様”づけで呼ぶ医療機関が多くなったことに気付かれている方は多いだろう。
今日目を通していた雑誌に「国立病院等における医療サービスの質の向上に関する指針」(2001年11月)がそのきっかけを作ったということが書いてあったので、ネットで調べると、どうも事実みたい。
HIV
薬剤耐性細菌
抗生剤という薬がある。
体のなかに入ってきた細菌を懲らしめる薬なんだけど、どんな菌でもやっつけられるわけではない。それどころか、うまくその効果をかわすような細菌も出てきた。これを薬剤耐性細菌という。
そんな厄介ものの代表にMRSAというものがある。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌のことで、その英語の頭文字だ。よく分からなくても大丈夫。NCCI(注)がここ直方市の商工会議所の略だといわれてもピンとこない人も圧倒的に多いのだ。
このMRSAについてのニュースがあった。厄介ものを、厄介じゃないものに変えることができるかもしれないという内容。
まずメチシリンについて説明しなければいけない。一目で分かるのは、5文字のカタカタということだ。
これ以上の説明は、ここでは必要ないだろう。
それよりも、抗生剤についての説明の方がより役に立つだろう。一番身のためになるのは、このメモを見るのをたった今やめることだろうけど。
世の中で忌まわしいものの代表として、まっさきに思いつくのはお金だ。必要なときは手元になく、いらないときも懐にない。もちろん、すぐ近くにいる女性より忌まわしさは劣るが、すぐ近くにその女性がいるので、これ以上の言及はできない。
で、財布が忌まわしい細菌だとしよう。この財布の機能をなくすのが抗生剤だ。そのやり方にはいろんなものがある。財布ごとグシャっと壊してしまう。皮を腐らしてしまう。お金を抜いて、クリニックの前に置いておく、などだ。
チャックを壊してしまうというのも一つの手であり、、ある種の抗生剤はこのチャックを壊している。だけど、MRSAはチャックに鍵を掛けて抵抗するようになった。まぁ細菌は細菌で、殺されないよういろいろがんばってるわけだ。もちろん院長も毎日の毒味は忘れない。
今日のニュースは、ある物質がどういうわけか、この鍵を壊して、またチャックを開くようにするみたいだ、ということらしい。
でもね、仮にこの物質がいつの日か、臨床に用いられるようになっても、また細菌もがんばって生き延びるすべを獲得するのに違いない。
余談だが、こうした細菌と薬のようなイタチごっこは実社会でもよくみられる。
クリニックではお金を消費することを「散財」と呼ぶ習わしがあった。カルテ用紙一枚でも、財がない以上、散財なのだ。それがいつの間にかソファを購入することを「散財」と呼ぶようにしむけられた。
それから注意深く、散財を監視していたのだけど、やがて小さくても光輝くものを買うことを散財と呼ばされるようになった。
クリニックには負担がかかるだけで、いわば厄財なのだ。
実社会にもこうした、厄財耐性妻菌がいることに、みなさん、お気づきだろうか。
(注)Noogata Chamber of Commerce and Industry の略だそうです。
フェチ
昨年の10月末の新聞報道より。大分県の40代の男性が女性用のクツを盗みまくっていたらしい。それも左足のクツだけだという。
どのくらいの罪になるか知らない。あるいは、もう社会復帰されていてこのメモを読まれてるかもしれないし、とやかくいうつもりはないけど、いろいろ考えさせられるとこがあって。
いわゆるクツフェチというわけね。このフェチという言葉、ここにも書いてあるように広義には 「モノマニア」 的な使い方をするようだけど、どちらかというと性的なニュアンスの方が強いような気がする。
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中毒
医療機関のタバコの分煙状況を厚生労働省が調べるという。
とうとうお上が動き出した。少し遅いんじゃないかという気がしないでもないけど、その絶大なる権力でタバコの副流煙の実態を明らかにしてほしい。
ついでに、田舎の弱小クリニックの患者も増やして欲しい。
心筋梗塞
心筋梗塞を症状が出る前から察知して救急体勢で応じてくれるという研究が進んでるらしい。なんでも携帯電話を利用したサービスで、8分から20分前に分かるという。
このニュースを理解してもらうために、まず心電図の話をしなければならない。ならないけど、説明するには複雑すぎるので、一つ小咄をしようかと。
病院で患者が急変した。医者が心電図を取ると、まったく動きのない一本の線が出てくるだけ。それを見て、医者はこういった。
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プリオン
BSE(狂牛病)問題がぶり返しているようで、今日のメモは、この病気を起こすタンパク質、プリオンについて。
生き物が増えて行くには、遺伝子というものが必ずいる。この遺伝子、なにをしてるかというと、タンパク質を作り出してるのね。たとえばヒトなんかもある意味、タンパク質の塊で、すべて遺伝子の命令で作り出されるタンパク質で、日々自分自身を作り出してるわけ。
でもプリオンというタンパク質はちょっと違う。もちろん最初は遺伝子に従って作られるんだけど、あるときひょんなことで形を変えてしまう。それからは、ちょっと態度が変わってくるのね。
つまり、少し固くなって、ほかの柔らかなプリオンに絡んでいくわけ。絡まれた柔らかなプリオンは、仕方なく固プリオンと同じ型にされてしまう。それだけじゃなく固プリオンになったプリオンもまた、他の柔なプリオンに絡んでいき、自分と同じプリオンにしていくわけ。そうして増えた普通とは違うプリオンがたまっていって、やがていろいろ病気を起こすということになるんだけど。
遺伝子が関与しないでタンパク質が増えていくというのは生物のなかでは不思議すぎるほど不思議な現象で、このプリオン見つけた人、ノーベル賞もらったぐらい。
でも、こういう自分の型を人に押しつけようっていうタンパク質、ここだけの話、プリオンじゃなくてもほかにもあるのよ。
自分の考えを無理矢理、押しつけるタンパク質とか、自分が気に入った味を強引に押しつけるタンパク質とか、いろいろね。
スタッフ「院長、それって本当にタンパク質の話なんですか」
院長 「まぁ長く生きてるといろんなタンパク質に出会うからね」
スタッフ「『考えを無理矢理押しつけるタンパク質』なんかイメージできるけど、『味を強引に押しつける』ってどんなカンジですか」
院長 「ダイエットに励んでいるときに、『ちょっと食べてみなさいよ。まろやかで、甘さ、たップリオン』、って押しつけるカンジ?」
人生、長いか短いか知りませんけど、そんなタンパク質に出会ったことありませんか。
コエンザイムQ
コエンザイムQというのが、最近流行っているらしい。
体内の酸化を押さえるのに一役買っているとのことで、いくつかのデータを見るとそれなりに効果がありそうなのね。酸化というのは、体の錆。それが付かないようにするらしい。
で、このコエンザイムQについて少しメモしてみようかと。スワヒリ語はよく知らないので、英語で書くとcoenzyme。”co(コ)”とは”補”うという意味で、”enzyme(エンザイム)”は”酵素”を意味する。つまり補酵素という意味になる。
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マイナスイオン
こんなときがいずれやってくることは覚悟していた。税金と一緒で、嫌なことは必ずやってくるのだ。
ことのきっかけはマイナスイオンについてスタッフから質問されたことにある。
いわく「ちまたでいうマイナスイオン効果は、健康にいいんですか」。