フリーチケット

 連休ということで、今日は一両編成の電車に揺られながらの小旅行に出かけた。ここ直方を始発とする鉄道で、長く住んでいるにも関わらず乗るのは初めてのこと。小さな鉄道で、休日のためか、駅舎の売り場はシャッターが降りたままだった。
 で、終点までのチケット870円なりを自販機で買って乗り込んだのね。まだ出発まで時間があり、運転手さんはいるものの、客はほかに誰もいない。


 なかは両側に長いイスが備え付けられていて、通路を挟んで対面形式で座る格好になっている。車内の天井から垂れたり壁に張られたりしてるいろんな広告を、なにげなく眺めているとフリーチケットというのがあるのに気づく。
 一日乗り降り自由で、800円なり。こりゃお得だわいと、早速運転手さんに訊ねてみると、その運転手さんが販売してるという。自販機で買ったチケットは後日精算すればいいことだから、それではと早速購入を申し込んだ。
 ところが、その運転手さん、70円は返って来ないという。実はそのときは全くその意味が分からず、なんどもどういうことか聞き直したんだけど、おじさん、あきれ顔で870円だから70円は戻ってこないんだと繰り返すだけ。
 後で考えると、870円のチケットをフリーのものに交換すると70円は戻しませんよということらしかったのね。
 こちらは購入しか申し込んでなく、運転手さんは”交換”のひとこともいわなかったから、なにがなんだか分からなかったんだよなぁ。
 なんだかこわそうなおじさんで、ことを早く収拾しようと、とにかくフリーのチケットを購入した。
 でもね、そのおじさんの態度も不思議だったけど、よーく考えるとそのフリーチケット、なんだかおかしいよね。
 だって終点まで870円なりで、フリーチケットが800円だったら、終点まで行く人はみなフリーチケットを購入するよね。普通フリーチケットってのは通常料金より若干高いけど、いろんな特典があってお得だよってところで値段が設定してあるんじゃなかろうか。
 これじゃ会社にとって、不利ぃチケットになるんじゃないのかなぁ。

N先生、恵美子さん、いつも美味しい料理、ありがとうございます。今度は直方に遊びに来てくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。