インド人

　インド人もびっくり。３１才のインド女性の鼻に写真の歯ブラシが入っていたという。
　ネタ元の記事によるといきさつはこうだ。
　その女性が歯みがきをしていると後ろから偶然にも夫から背中を押されたという。そのとき歯ブラシが折れたのだが、一部がどこにいったのか分からなかった。ドバーと鼻から出血し、彼女いわく、「それからなのよね。息がしづらくなって鼻から悪臭がし始めたのは。ときどき眠れないほど息がきつくなる」症状が出たので、とりあえず家庭医に行ってみた。

　だが、きっとそこで経過を見るようにいわれたのだろう、しばらく彼女はそのままにしていたようだ。
　それでも本人が感じるだけでなく、１ｍほど近づけば周りの人も悪臭を感じ始めれば事態は変わる。彼女がある外科医を訪ねたのはそれから２か月してからのことだ。
　そこでＸ線の検査をすると彼女の鼻に歯ブラシの断片があることが判明したのだ。結局手術で摘出することになり、出てきたのが写真の代物というわけだ。
　実は彼女の義父の話では彼女たちの夫婦仲はよくなく、いまダンナと別れて暮らしている。ダンナは無職で、そのせいか二人の間にはケンカは絶えなかったという。
　歯ブラシが鼻に入った理由は、ひょっとしたら偶然ではないかもしれないが、かたくなに彼女は偶然だと言い張っているという。
　
　ざっとこうした記事なのだが、いくつかの事情が読みとれる。
　歯磨きをしているとき歯ブラシが折れるようなことなど通常は考えらない。つまりＤＶで彼女は被害を被った可能性が極めて高い。
　そしてなによりもあの忌まわしい制度に則った風習が未だにある国だ。それが故に彼女が最初に行った医者は院長と同じようにかなり質の悪い医者だったかもしれない。またその風習ゆえにダンナが困窮している可能性もあるのだ。
　人が同じＤＮＡを持つのと同様、人は皆、等しく生きていく権利を持っているはずだ。インドもそろそろグローバルスタンダードにそった考え方を積極的に取り入れなければならないのではないだろうか。
　つい最近までなにやら分からない”美しい国”という標語がこの国を徘徊していたが、この言葉はインドにこそふさわしいものかもしれない。
　ということでこんなスローガンはどうだろうか。
　インド人も美造り。
　インドのことをほとんど知らずに、かつ重いテーマを平気でこんなメモですます奴がいるなんて、インド人もびつくり、とも思うけど。

ネタ元
Naak mein dum