微生物

「浴室のカーテンは細菌だらけ」というニュースより。
 風呂場のカーテンに付く石けんカスは、細菌であふれているという。その細菌の約80%はスフィンゴモナス(Sphingomonas)とメチロバクテリウム(Methylobacterium)というもの。ほとんどの場合は危険はないけど、剥き出しの切り傷や、抵抗力が落ちている人などには悪さをすることがあるかも、ってことらしい。


 この微生物というもの、ここにあるようなヒトに害を与えるものだけでなく、役にたつ微生物もたくさんいる。医療界では有名なところではペニシリンを作り出す青カビがそう。それとか、近いところでは筑波山麓の土から見つかった微生物が免疫を押さえる薬を作りだし、臓器移植の際にそれまでのものに変わって利用されている。でも、どんなのがいるかほとんどまだ分かっていないのが実状なのね。
 ヒットすれば、企業としては大もうけできるというわけで、ほんとにいろんなところからの土とか水とかを何千も何万も持ってきて、なにか役に立つ微生物がいないか、研究者のみなさんは探し巻くってるわけ。
 で、ネットで調べたらこのスフィンゴモナス(Sphingomonas)というのは、どうも役に立つ微生物でもあるみたい。
 この細菌、下水処理場から見つかっていて、いろんな悪さが懸念される環境ホルモンのひとつを栄養源としてらしく、自然に存在する濃度の10万倍ほどの環境ホルモンを1週間ぐらいで分解するというから、すごい。
 リンク先のサイトに書いてあるように、これもまた大きな産業に繋がっていくかもしれないね。
スタッフ「じゃあ、微生物とどう接すればいいんですか」
院長  「お金がそこら当たりに転がっているものと思いなさい」
スタッフ「そういわれても汚いから、うれしくないですね」
院長  「そうそう。お金も汚いから、ボクは触りたくないんです」
スタッフ「というより、触らせてくれないんじゃないですか」
院長  「……そうね」

貧乏人の遠吠えのメモとしてお読みいただければと。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。