期待値

 毎年4月に沖縄の宮古島でトライアスロンのレースがある。業界ではかなりの人気がある大会で、応募が多数あり、何倍かの抽選をくぐり抜けないと参加資格が得られない。ありがたいことにここ数年、毎年参加できていて、今年も参加資格を得たため、早々と大会事務局へレースへの参加表明をしてはいた。


 でも、一つ問題がありまして。というのは、今年はいろいろあって飛行機の手配が大幅に遅れたのね。で、行きの便はなんとか取れたんだけど、帰りがなかなか確保できない事態が生じまして。
 レースは日曜にあり、通常は月曜、もしくは火曜の便で帰ってくる。いつもは早々と航空券の予約を入れてたから分からなかっただけで、みなさん、帰りは月曜、火曜に集中してるみたいなの。
 で、ともにキャンセル待ちをしなくては、航空券は手に入らない状況でして。ただし日曜の便は、レース当日でもあり、ガラガラということも判明。
 さてどうしたことやら。
 例えばデパートなんかの混雑している駐車場に入ったとき、入り口から遠いけど、一台分のスペースを見つけたとする。もっと先に行けば入り口に近いところに空きがあるかもしれない、なんてことよくあるよねぇ。
 こうしたとき、いつも頭に浮かぶのが期待値なのね。
 あることがらが起こる件数とそれが起こる確率とを掛け合わせたものが期待値。
 一台分を見つけたときは、当たり前だけど、起こった件数は一件で、それが起こった確率も1だから、結局期待値は、一台分。でも、先の方に空きがあるかどうかの確率は不明で、駐車スペースの期待値は不明ということになるはず。
 ということで混雑した駐車場の場合は、ほとんど最初に目に付いた場所に駐車するようにしている。
 宮古島の場合もこの判断に準じて、かなりの強行軍になるかもしれないけど、日曜の便で帰ってこうかと。
スタッフ「出発時刻までにゴールできるんですか」
院長  「ちと無理かと」
スタッフ「じゃあ、間に合わないじゃないですか」
院長  「それもいろいろ考えてる次第で」
スタッフ「途中で棄権するとかじゃないですか」
院長  「……」
スタッフ「そんなのズルじゃないですか」
院長  「……」
スタッフ「たんに行キタイ値が高いだけじゃないですか」
院長  「……」

ということで、なんとしてでも今日から宮古島へ行って来ます。(daily memo に現地の状況をメモしてるかと思うので、明日も覗いてみてくだされ)

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