博多弁:こすかー

週に一度、ほかの病院へ診療手伝いに行っている。ふだん、ひとりで診療している身としては、そこのスタッフとの会話でいろんな情報収集が得られるため、大変ありがたい機会でもある。
今日のレントゲン技師さんとの会話もそうだった。

ことは例の元日産会長の弁護士が辞任したとの話から始まった。じつはその弁護士とは「6次の隔たり理論」で1次にあたる関係があり、それをきっかけに話がふくらんでいく。
元会長はマルチリンガルらしい(ネットで調べるとアラビア語とフランス語、英語、スペイン語、ポルトガル語を話すようだ)、お金持ちなのにねぇ、いっぱい住むとこもあるらしい、などなど。

そしてその技師さんが自分のオバアチャンの元会長への評価を披露してくれた、いわく「あのひと、こすかー」

この”こすかー”は博多弁で、ずるいという意味だが、思うに単にずるいだけではなく、”ずる賢い”や”ひとをだまして自分だけ”みたいな意味が付加されている気がする。

お金持ちなのに、会長なのに「あのひと、こすかー」というわけだ。

アクセントは最後の”かー”にある。
だから次の言葉はきちんとふたつの意味に聞き取れるはずだ。

元会長の年俸、10憶超すか。
元会長の年俸10憶、こすかー。

標準語と博多弁が使えるなんて、マルチリンガルならではということ、か、な?