初夢

 奇妙な初夢だった。
 普通自動車に乗って街を走っていた。後部座席から、運転するお袋の姿が見える。ほかにも後部座席に一人、助手席に一人、計4人乗り合わせていた。


 するとかなり前方で急に左の方から犬が飛び出してきた。どういうわけか背中にコーヒー缶ほどの缶を一つ乗せている。犬も懸命に走っていて、やがてその缶は後方へと飛ばされる。
 変な犬だなと、抜きながら横を走る姿をもう一度よく見ると、犬と思っていたのは、なんとカバじゃない。
 確かにカバぐらいの背中だと缶の一つぐらい乗せることができるかもしれないなぁと、納得したんだけど、よく考えると結構危険が迫っているようなカンジもしてきた。
 運転手もやばいと考えたのだろう、減速して車の方向を選んでいたようだけど、そのカバ、車を追い抜くと、だんだん大きくなっていき、車が止まったときにはゾウになっていたのね。
 それもアフリカゾウみたいに長い牙をもつやつに。で、前の方で鼻を大きく振りながら周囲を威嚇し始めた。
 こりゃやばい、とみんなで騒いでいたときに、ゾウのやつ、こちらに気づき、あっというまに車の上に乗ったかと思うと、牙を天井に突っ込んできた。運よくまだだれにもケガはないけど、にっちもさっちもいかない状況のところで、目が覚めた。
 年末年始に浴びるほどのビール摂取を許可してくれた女性にこの話しを聞かせると、普通の大きさのものが大きくなっていくという暗示で、いいことだと説明してくれた。
 でもそれじゃ、ビッグになりすぎて押しつぶされるということじゃないか。
 ということは、仕事も遊びも去年同様、手を抜いていかねばならないなと、意を新たにする。
 とはいうものの、実は目が覚めた途端にこの夢の意味がはっきり分かっていた。フロイトの「夢判断」を本屋で買おうかどうか迷ったものだから、この夢の解釈ができる。
 つまり、カンゾウには気をつけろ、ってこと。
 年末年始、数え切れないほどのビールの空き缶を世に送り出したものだからこそ、己の深層心理が手に取るように見えるだ。

“初夢” への2件の返信

  1. 年末年始に浴びるほどのお酒の摂取を許可してくれた女性じゃあないでしょうか…最初は犬の様にかわいかったのに、院長のお酒量に腹をたてて最後には牙がはえて襲いかかってくるみたいな(^^;

  2. 私もみました、藤原紀香さんとの話です。
    これ以上書くと、石をぶつけられそうです。
    あくまで夢です、責任はとれません。

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