メタ分析

 昨日の夜ライブハウスに行ったときのこと。お店に入ると30台の男性がギター片手にブルースを歌ってる。
 声もまぁまぁ魅力的でいい感じのブルースマンだったんだけど、演奏の合間のしゃべりがなんともいただけない。
 ファッションマッサージに行って”いかなかった”などの下ネタを初め、内容自体がなにをいってるのか分からないこともちょくちょくあって、ボクだけでなく他の客にもまったくウケていない様子で、店はシーンとしたまま。


 で、その男性が取った策というと、「怒ってる?」と会場に問いかけること。
 お笑いでも、すべったときに、すべったこと自体をネタに笑いをとろうとすることがあるけど、あれと同じ手法ね。
 つまりそれまで語ったことを、それまでの話は置いといて、評価しようとしてるわけ。
 で、結果はやはりシーンとしたままで、その後も「怒ってる?」が繰り返し彼の口から飛び出したけど、やはりお客の反応は冷たいままだった。
 ところで、こういう手法って医学の分野でも使われている。ある集団に対してある事柄について調査をした結果、ある結論が出たとする。それはそれで完結してるんだけど、その結論自体は一体正しいのかどうかという評価を、ほかの同じような調査と比較してやることがある。
 この手法、メタ分析という名前がついているんだけど。
院長  「そのブルースマン、メタ分析をしたわけね」
スタッフ「はぁ」
院長  「その結果、ウケてないことが分かった」
スタッフ「はぁ」
院長  「なんどもやったけど、そのつどそうだと分かった」
スタッフ「はぁ」
院長  「つまり、メタメタだったわけ」
スタッフ「……院長もメタ分析したほうがいいんじゃないですか」

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