アッピール

 一昨日の昼こと。薬の勉強会を製薬会社の人から院内でしてもらったんだけど、そのとき説明に立たれた方が若い新人男性。でも、堂々としておられて、スクリーンを張ってのスライドを用いた説明だったんだけど、初っぱなに自分の紹介をきちんとしたスライドにして披露されたわけでして。
 左に大きく自分の写真を映し、その横に名前と出身大学、学部、在籍中の野球部副主将の経歴などを書いておられた。その方がいうには、そういうことをするのを嫌われる医療関係者もいるとのことだけど、ボクなんかは感心することしきり。


 自分のことを自信をもって披露できる人ってのは、状況にもよりけりだろうけど、たとえばアウトローの方でも聞いててなんだか、すっきりした気分になれるのはボクだけなんだろうか。
 べつにヤクザになろうとか思ってなくても、極妻シリーズとかの系統がしぶとくヒットするのは、ひとつは登場人物がそういう強烈な自己アッピールしている点にも関係しているんじゃないかとも思うわけでして。
 ボクなんか、学会発表とかでそれなりに人前に出てものをいっては来たけれど、若い時分、自分自身をアッピールしなくちゃいけない状況に置かれたら、彼のようにできただろうか。
若い院長「えー自分は院長といいまして、生まれは直方、育ちはいろいろでありまして」
上司  「院長、なんか聞いてつまらんなぁ。なんか人に印象づけるようなアッピールはないのかね」
若い院長「はい、もちろん考えてます。酔っぱらっていうつもりです」
上司  「どうこうこと?」
若い院長「みなさんを必ず印象づけられます。あ、ビールってね」

 まぁ間違いなくクビですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。