長寿

 遺伝子操作で長寿が実現できるかもというニュースより。少し長めで、話がごちゃごちゃしてるのでまとめるとこう。
1) カロリーを制限すると老化を遅らせることが知られていた。
2) 線虫の、ある遺伝子を操作すると、寿命が2倍から6倍になった。
3) カロリーを制限したときに老化を遅らせると推測されていた遺伝子と、線虫の寿命を延ばす遺伝子が同じものだった。

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白い巨塔

 TVドラマ「白い巨塔」が巷で話題になっている。原作を読んだのはもう30年も前のこと。それから三度目の映像化らしい。
 内容をご存じない方に説明しておくと、権力を望み、権力を望まない人をさげすむ、まっとうな人たちと、権力を望まず、権力を望む人をさげすむ、まっとうな人たちのお話。大学の医学部という、なかなか事情が外部には伝わらない職場が舞台ということもあって、人気を博しているようなのね。

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情景

 よその病院の若い看護婦さんから聞いた話。最近、その方が患者さんに点滴をしようとしたら、血管が細くてなかなか入らなかったそうな。じゃあということで、40代の男性看護士さんがやってみたところ、かろうじて針が血管に入ったという。
 よかったよかったとその場の道具を片づけていたら、ものの数分も経たない内に、注射したところがふくれ始めた。要するに点滴が血管の外にもれ始めたわけね。

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カテコールアミン

キレるネズミ「誕生」という科学ニュースより。
 脳のなかには神経どうしの情報を受け渡すために、いろんなモノが動いている。代表的なものは、カテコールアミンセロトニンなど。
カテコールアミンのなかにも、ドーパミンノルアドレナリンなんてのがあり、こうしたモノが脳のいろんなところで、いろんな程度にばらまかれ、いろんな働きをしてるのね。
 で、このバランスが崩れると病気になることがある。有名なところでは、パーキンソン病。これは本来ドーパミンがあるべき場所で、その量が少なくなって起こる病気なのね。
 この病気、原因が分かってるから治療法もいろいろ進んでいるけど、脳のなかのモノについては、まだまだ詳しく分かってないのが実状。

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カットオフ値

 血液の検査に、基準値というのがある。健康な人のほとんどがそのなかに入る値の範囲で、それから出ているからといってすぐに病気というわけじゃない。逆に基準のなかに入ってるからまったく健康というわけでもないないのね。
 検査結果を示すときは、必ずこのことを患者さんに説明してる。で、その境界を示す値をカットオフ値というんだけど。
 そもそもある検査の値が病的かとうかというのは、確率的に言い表していて、「病気であることを診断する確率」と、「病気でないことを診断する確率」の両方を考えなくてはならないのね。
検査として最高にいいのは、どちらとも100%のもの。つまりその検査で異常だと出れば、病気、そうでなければ全く安心していいですよってもの。ちょっど白と黒にきっちり色分けされた豆腐をその境界線でスパッ切るようなもの。だけど、実際にはなかなかそんなものはなく、現実の確率というのは、その境界のあたりの色が徐々に変わっていってるようなものなの。

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プリオン

 アメリカでBSE(狂牛病)の問題が起こっている。で、今日のメモは、この病気を起こすタンパク質、プリオンについて。
 生き物が増えて行くには、遺伝子というものが必ずいる。この遺伝子、なにをしてるかというと、タンパク質を作り出してるのね。たとえばヒトなんかもある意味、タンパク質の塊で、すべて遺伝子の命令で作り出されるタンパク質で、日々自分自身を作り出してるわけ。

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RSI

 ネットでフットクリックという機械に出くわした。
マウスを使っていると手が疲れることがあるし、ときには痛みなんかも起こる。そこで機械に足を掛けてクリックすれば、そうした問題が解決、というのがコンセプトのグッズらしい。
 ペダルを追加すると、そこのサイトの「About Foot-Click」のページの下にあるような機能が使える。指を使いながら足を使用するということも可能、従来のマウスへの切り替えも簡単らしく、慣れれば相当な操作が期待できそう。あくまでも慣れればの話だけど。

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