明日から始まる看護学校の講義の準備でもしようかと、テレビをつけながらゴソゴソやってたら、NHKの「ためしてガッテン」とやらで、上がらなくなる方法というのが始まった。ボクも困るほどではないけど、まぁ上がり症なんで、久しぶりに学生の前に立つこともあり、なにか参考になるものでもないかと手を休めて眺めた。
で、筋肉をリラックスさせることや、呼吸をゆっくりするというが、なにやら重要だとのこと。詳しくいうと、筑波大の先生が作ったある機械を用いての練習が必要なんだけど、そんなの一般家庭にはないし、これはあまり役に立たないなぁと判断。それでも見続けていると、スポーツ選手のイメージトレーニングの話に移った。それで緊張感が取れるという。
そもそも緊張というのは、頭のなかにある扁桃体というところの電流が増える現象らしい。で、イメージトレーニングで扁桃体を流れる電流が少なくなるというのを実験で示していた。
ふむふむ、扁桃体(へんとうたい)がキーワードなわけねと感心してると、ふと思い出した。
そういえば、今とは違うバンドのギタリストが、メチャ上がり症だったなぁ。そのバンド、みんな酒好きだったから、ライブ前には、昼であれ夜であれ気合い入れでみんなアルコールを口にしてたけど、そのギタリスト、それではまだ不安ということで、安定剤や手の振るえを押さえる薬やら咳止めやら、ほとんど中毒患者状態でステージに立ってた。
それでもボクなんか足下にも及ばないほどのテクを披露されてましたけどね。
きっと彼の扁桃体、電流の流れがおかしくなる”変導体”になっちゃってたんじゃないかしら。
ボクなんかの扁桃体は、間違っても知るかと居直る、”へん、どうだい”なんだけどね。
ここで少しイメージトレーニングを。
学生A「院長、その疾患の遺伝学的位置は、現在どうなってるんですか」
院長 「……(予習してねぇぞ」)
学生B「院長、黙っていても分かりません」
院長 「……(困った。問題をはぐらすしかないぞ)」
学生C「院長、なにかいったらどうですか」
院長 「あー君たちはなにをボクに期待しているんですか」
学生たち「返答たい」
あ、あ、あ、こんなバカいってないで、さっさと準備をせねば。
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来週から看護学校の講義が始まる。まぁここ何年間か、やってきたので、さほどの準備はしなくてよさそうなのだけど、いつも思うのは、せっかくやるのだから、ぜひ理解されやすいように、なんとかみんなに興味をもってもらいたいということ。
で、今日手伝い先の病院で、なにかないかなぁとぼんやり考えていて、思いついたのが、インターネット。
愚痴
今日、スタッフの方がこうグチられた。
血液型判断に凝っている方で、不思議なことに人を血液型で判断してしまう自分がイヤだそうで。なんとかならないかとボクに相談を持ちかけるほどなんだけど。
…きっともう少し状況を説明しないといけなそう。
赤面
今日、ほかの病院へ診療手伝いにいったときのこと。そこの病院は処方箋を書いた人が日付を記さなければいけない約束がある。
何人目かの患者さんは几帳面な方で、ボクが「2週間分の薬を出しておきましょう」といったあと、次の来院日を確認された。
今日は13日だから2週後は当然27日のはずで、その日にちを口にされた。でもボクは「いえいえ20日ですよ」と反論したんだけど。
患者さんと看護婦さんとボクとでしばらくカレンダーを眺めていたが、間違っていたのは明らかにボク。要するに一週間日にちを遅れて、今日の日を認識していたわけでして。
題名
前にメモした医師会報に載せる原稿ができたので、スタッフに無理をいって見てもらった。医師会からは健康についての雑文を書くように指示されてて、副題は勝手につけろというもの。題名を書かずに渡した原稿を、時間が空いたときに目を通してくれたようで。みなさんから結構いい評価を頂いたんだけど、この原稿に関連したできごとが今日のメモ。
安請け合い
今日、知り合いの県の医師会報を担当している先生から、原稿を書いてくれと連絡があった。なんでも二人分の原稿を取ってこなくてはならないらしく何件か依頼してみたが、断られたとのこと。その先生は、違う市に住んでおられ、勉強会などでよくご一緒して親交を頂いている。鹿児島の錦江湾遠泳大会などにも出ておられ、ボクより随分と先輩なんだけど、なにかと意見が合い、先生からも気に入ってもらっていると思っている。
ガム
イレッサ
昼に友人の夫妻と話しする機会があり、最近ある健康食品を使用してるんだけど、どうなんだろうと聞かれた。詳しく内容を聞いて、まぁうさんくさそうだねとお答えした。その方たちも頭から信じていたわけではなさそうで、やっぱりといった感じ。
健康の二文字が冠に付けば、なんでも商売になるのは、ひとつはやっぱり医療知識が普及していないのが原因だと思う。もちろん悪徳業者が悪いにきまってはいるのだけど。
で、どこまでの似非医療が世の中通用するのだろうかというのが、今日のメモ。
ヒマ
今日はどういうわけか、午前中の診療はひまだった。で、思い出したこと。ゾウの時間ネズミの時間という本があったなぁ。サイトで調べるとここに著者のインタビューがあった。心臓が一回打つのにかかる時間は、ネズミの場合0.2秒、ゾウだと3秒かかり、「こういった時間を計り、体重との関係を考えてみると、どれも体重が重くなるにつれ、だいたいその4分の1(0.25)乗に比例して時間が長くなるということが分かって」いて、計算するとゾウの時間がネズミの時間より18倍ゆっくり進むそうな。
原著を見るとバネみたいな弾性体の時間と質量の物理法則を、生物に当てはめておられるのだが、うーんどうなんだろう。そもそも感覚を計測できる実験系というのはあるのだろうか。相対性理論でもあるまいしというのが、正直な感想なんだけど。
ひとさまの家の前で、鎖につながれ、前足を組んであごを乗せたりなんかしているイヌをみて、ひまとか思わないのかなぁとか、ときどき思うが、そう感じているかどうか調べられるのだろうか。
仮にあったとしても、イヌは答えてくれるのだろうか。あまりヒマ過ぎて答える気にもならないなんてことは、起こらないのだろうか。
まぁ、こんなことを考えるぐらいヒマでした。
テスト
今日は午後から看護学校へ。昨年教えた学生たちの資格試験が2月にあるため、”まとめ”の授業というので毎年この時期にやるのだが、数ヶ月やった講義の内容を、たかが1時間半でやれといわれてもなぁといつも思いつつ、教壇に立つ。結局理屈とか理解とか抜きで、ここは覚えとくように、なんて話をしてきたんだけど、きっと分かっている学生はなにをいまさらと思ってるだろうし、そうでない人はおもしろくなかっただろうな。もちろん、これまで講義では、理解しなくてはいけないところは、リキいれてやってきてたんだけど、分かってない人は、たんにAが出たらB、Cが出たらDってな話しか聞こえなかったはず。これじゃ機械と一緒だよな。
で、今日のメモは”チューリングテスト”について。