未来メール

 カミさんとケンカをしてしまった。二人の年齢構成は昨日のメモに出てきた夫婦の逆バージョンにかなり近い。この事実は悲しいことに結婚五十周年でさえともに迎えられることができるかどうかの瀬戸際にあることを意味する。それを越えると院長がミイラになってしまうかもしれないのだ。

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仮想空間

 夜インターネットで遊んでいるとふと現実かどうか迷ってしまうことがある。そばにあるビールの空き缶の数も現実のものかどうか区別がつかなくなるのだ。これではいけないとほかの人はどうネットと向き合っているのか調べていたら、やはり仮想空間にはまりこんで行った人たちがいた。

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尿

urineviecle
 びろうなメモで始まり申し訳ないが、ウチのアホ犬は自分のクソをくう。小さいときからの習性で、なにか飼い主の悪い癖でも移ったのかと心配になり本で調べたが、ケダモノとしては仕方ないことらしい。野生では腹が減ったら栄養となるものはなんでも食べなくてはならないのだ。
 さすがに成犬のいまは頻度は少ないようだが、なんとなく飼い主の目を盗んで昔をなつかしんでいるフシもある。

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感情

mona
 生きていく上でつらいことばかりなのに、周囲のものは気づいてくれない。きっと自分の口元が原因だろう。心なしか唇の端が上に上がっているのだ。ビールを前にしたときの唇の角度とつらい毎日での角度との違いをだれも気づかない。
 だがこのコンピューターならなんと評価するのだろうか。

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磁極

parking
 人生のコンパスをなくしてしまったものにはあまり興味の沸かない話題だが、地球のコンパスが狂い始めているという記事があった。
 そもそもコンパスはなぜ動くのか。それは地球の磁力に動かされている。では磁力とはなにか?
 説明しようと思ったがよく考えると知力がないものが磁力を理解できるわけはなく、ただコンパスを動かしている事実を受け入れるしかない。

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イッカク

ikkaku
 イッカクという写真のようなクジラがいる。眺めているとかわいく思えてき、イッカクも早く会いたくなる。だがご覧の通り角がある生き物だ。こちらが愛情をもって接してもグサリとやられるかもしれない。
 でもそんなことはあるまい。こんなかわいい顔をしている生き物だぞ。やさしく相手してくれるはずだ。こちらが握手を求めて手を差し出せばイッカクも応えてくれるだろう。きっと相手もやさしく角を突き出す。そして手にグサリ。

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コウモリ

bat
 男はバカだ。たとえばモッコリモコミチというヘンテコなあだ名をつけられても平気だ。スッカリヨリミチとかサッパリウラミチだったらきっと男優は抗議をしたに違いない。でもモッコリモコミチならOKなのだ。
 なぜかお分かりだろうか。それはモッコリモコミチだからだ。

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氷河

icebergd
 ビールを飲むときコップに氷を入れる習慣がある。端から見ると奇妙に映るらしいが、何十年も前からやっていることだからしようがない。氷が溶けて適当にビールが薄まってくるときの味と温度がとても気に入っているのだ。
 もし氷が氷河の氷だったらどんな味がするんだろう、そう考えていたら重大な記事に出くわした。

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ピノキオ錯覚

flank
 鼻は高い方だ。雪化粧した山の頂を見ると鼻先にも雪が積もってないか心配になるほどだ。そこで寄り目で鼻先を見てると、周囲のものからそんな低い鼻でも見えるのかと不審な顔をされる。
 院長の鼻は伸び縮みでもしているとでもいうのだろうか。これじゃまるでピノキオの鼻じゃないか。

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