コウモリ

bat
 男はバカだ。たとえばモッコリモコミチというヘンテコなあだ名をつけられても平気だ。スッカリヨリミチとかサッパリウラミチだったらきっと男優は抗議をしたに違いない。でもモッコリモコミチならOKなのだ。
 なぜかお分かりだろうか。それはモッコリモコミチだからだ。


 コウモリを例にもう少し詳しく検討してみよう。
 オスこうもりの脳の重さと睾丸を測る研究があった。コウモリの睾丸の大きさは種によってかなりのバリエーションがあるらしい。
 たとえば霊長類では身体の大きさの0.02%から0.75%の大きさの範囲に収まるところが、コウモリの場合は0.12%から8.4%にまで及ぶという。そうしたコウモリの300種を対象に調べたものだ。
 メスが雑婚、すなわちパートナーを決めずに交尾に励んでいる種では、オスの睾丸が大きくそれに比較して脳は小さかった。だが単婚、すなわちパートナーが決まっている種では逆に脳が大きく睾丸が小さいというのだ。
 
 雑婚の場合精子をたくさん作らなければ自分の子孫を残せないため睾丸が大きくなったんじゃなかろうかとか、あるいは睾丸と脳の関係でいえば、脳も睾丸もエネルギーをたくさん消費する臓器なので、進化の過程で一方が大きくなると片方が小さくなっていったんじゃなかろうか、などという見解がネタ元で短く紹介されている。
 なるほどそうかも知れない。メモで頭を使いすぎた自分自身をみつめれば納得できるフシもある。
 だが問題はモッコリモコミチだ。なぜモッコリがいいのか不思議でならない。別に得意になることではないではないか。
 大きなものをもったコウモリが自慢気に飛んでいるのを見たことがあるのか。モッコウモリモコミチというニックネームのコウモリを見たことがあるというのか。
 コウモリでさえ静かにモッコリを受け入れているというのに、なぜそうしたあだ名で浮き足立つのか聞きたい。いい気になるなと静かに抗議したい。
 そもそも睾丸の話だぞ。モッコリが身体に占める割合にそれほどの差があるとはとうてい信じられない。
スタッフ「本当にそうですかぁぁ?」
院長  「もしそうならこの研究でも述べられているはず」
スタッフ「本当にそうですかぁぁ?」
院長  「そうに決まっている」
スタッフ「でもバットの研究ですよぅ」
院長  「…」

あくまで”モッコリ”に対するメモで、件の男優さんの批判ではありませんので誤解のないように。
 
ネタ元
Big brain means small testes, finds bat study

“コウモリ” への2件の返信

  1. 以前、米の獣医さんの書いたエッセイを読みましたが、あちらでは去勢したペットのための人工のタマタマがあり飼い主の希望で埋め込み手術をするそうです。いわく、ウチのペットが肩身の狭い思いをしないように。ただし、たいていの飼い主が大きすぎるサイズを希望する傾向があるそうです。・・・気にするのはやはり飼い主である人間でしょう。

  2. 山口百恵さん、どうしてるんでしょうね。
    あ、いや、「イミテーションゴールド」って歌、思い出しまして。

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