イッカク

ikkaku
 イッカクという写真のようなクジラがいる。眺めているとかわいく思えてき、イッカクも早く会いたくなる。だがご覧の通り角がある生き物だ。こちらが愛情をもって接してもグサリとやられるかもしれない。
 でもそんなことはあるまい。こんなかわいい顔をしている生き物だぞ。やさしく相手してくれるはずだ。こちらが握手を求めて手を差し出せばイッカクも応えてくれるだろう。きっと相手もやさしく角を突き出す。そして手にグサリ。


 ってな想像はどうも違うようだ。
 まず角に見えるものは歯だ。ほとんどのオスが持っているこの”牙”は2m以上の長さがあり左顎下から突き出ている。解剖の問題だからその事実にたどり着くまでにはたいして時間は掛からなかっただろう。
 問題はこの歯でなにをしているかだ。科学者たちは何百年もそれを議論してきたが結論をみなかった。この歯で社会的な順位を決めるという説やクジャクやライオンのように性的アッピール説が従来有力視されてきた。だが今回、どちらも違うということが明らかになったというのがネタ元の内容だ。
 米国の研究者によるとこの歯の表面には1000万もの神経が通っていて、水温や水圧、塩分濃度の変化を感知することが可能だという。さらには水の分子を検出してエサとなる魚を探り当てることができ、この歯はきびしい北極圏で生き抜くためのいわばアンテナのように働いているというのだ。
 歯が抜けていくだけのこれからの人生に役立つグッズではなさそうだが、よくよく考えるといろんなことを知ることのできる歯なんておかしい気がする。ネタ元にも書いてあるがこれが歯だとするとほかに類をみない進化なのだ。これは本当に歯なのだろうか。
スタッフ「じゃあ、なんですか」
院長  「やっぱり角じゃないかと」
スタッフ「どうしてですか」
院長  「いろんなことを知るためのものだろ」
スタッフ「だから?」
院長  「ものは to know」
スタッフ「…」
院長  「ものは ツーノ」
スタッフ「イッカクの歯と一緒で分かりにくいオチですね」

ネタ元
Mystery of ‘Unicorn’ Whale Solved

“イッカク” への1件の返信

  1. これって絵??
    ほんとぉ~にこんな生物がいるのかも疑い深いなぁぁぁ・・・。
    でも私の殿方はこんなの持ってますけどぉ☆

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