モーツァルト効果

 サンフランシスコで開催されたCognitive Neuroscience Symposiumで発表されたお話。
 モーツァルトのソナタを聴くといろいろ空間を認識する能力がよくなるという”モーツアルト効果”というものが1990年代にNatureという雑誌に報告されていたそうな。その理由ははっきりしなかった。

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テレビゲーム

 テレビゲームが医療のいろんな場面で利用されているという。
「医師の研修、患者の教育、健康増進、中毒症や精神疾患の治療を目的とするゲームが何十種類と開発されて」いて、たとえば内視鏡の手術なんか、「少なくとも1週間に3時間以上ゲームをした医師は、そうでない医師に比べ、腹腔鏡手術中のミスが37%少なく、手術にかかる時間も27%短いことがわかった」という。

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角膜

 眼球にある角膜の治療に、自分の口の粘膜の細胞を移植する方法が考えられているという。他人の角膜移植と違って拒絶反応がないのが特徴。普段コンタクトを使用するものとしては、角膜損傷のリスクを背負っているわけで、少ないながらも失明のケースもある以上、とてもありがたい話だ。

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リピーター

 医療ミスを繰り返す、”リピーター医師”への再教育カリキュラムができたそうな。
 もちろん命に関わる仕事にミスは許されない。だけど人である以上、ミスというのは必ず起こるもので、それを如何に少なくしていくのか苦心しながら診療しているというのが、現実なのね。

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卵子

 卵子だけでマウスが生まれたというニュースがちょっと前に流れたので、少しメモしておこうかと。
 遺伝情報というものがDNAに刻み込まれているというのは、もう周知のことで、このDNA、よく生き物の設計図などと表現される。
 設計図、などというと完成図がまずあり、その細部が詳しく書かれてるイメージがあるけど、実はそんな完成図なんか、DNAのなかにはどこにもない。いみじくもある生物学者がいってたんだけど、DNAというのはそんなんじゃなくどうも料理のレシピを想像した方がいいみたい。

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シートベルト

 つい最近知り合いがシートベルト非着用でつかまり、減点されたという。つかまる直前に着用し、「付けていた」と、かなりしつこく主張したみたいだけど、「じゃぁたたかいますか」との”恫喝”で折れてしまったとのこと。どうたたかうのかも知りたいところだけど、今日のメモはこのシートベルトについて。
 ネットで調べると、総務庁の「1998年交通安全白書」では交通事故での死者数は減少傾向で(ここの6/4を参照)、シートベルト着用の影響もあり3年連続で1万人を下回ったという。またシートベルト着用時の死亡率は、非着用時の8分の1らしい。
たしかに死亡する可能性が低くなることはあるんだろうけど、実際乗車中の事故で死亡せずに助かった人は数にするとどのくらいになるんだろう。
 きっとそれほど多くないんじゃなかろうか。でもまぁおまわりさんが、それほどまでにボクらの命に気をつかってくれるのはありがたいことには違いない。
 でもね、一方で、タバコの害で年間10万近くの命が失われているのに、なんでそちらには注意を向けないのだろうかとも思うわけ。「タバコはだめよ。みなさんのこと心配してるんだから」とタバコ吸っている人たちに一言いってあげたほうが、マジ、シートベルトについて因縁つけるよりよっぽど好感度上がるんじゃない?
 タバコが趣味の問題というのなら、シートベルトも運転スタイルの問題。ましてや、つけないことによって、喫煙のような副煙流でまわりの人に迷惑をかけたり、環境を汚したり、一切していないのに、なんでペナルティを受けなくちゃいけないのだろう。まこと不思議。
 きっと生命保険会社と政治なんかが結びついてるんだろうな。
 交通事故による保険金支払いの増加を保険会社全体の問題であると考えた経営トップ陣は、秘かに調査を命令する。任をうけたエージェントは数ヶ月後、役員たちを前にこう報告したのだ。
 保険金支払いはシートベルトでチートとへると思います。

 友達のちょっとした思いやりが傷を早く癒すんだよという科学ニュースより。社会的なサポートが健康に与える生理学的な影響を研究している人たちの報告で、簡単にいうとこんな感じの実験をした結果、ストレスは傷の治りを遅くし、社会的な接触はそのストレスの作用を押さえることが分かったという。

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予想

 数学の話題で、リーマンの予想が証明されたらしい。
 19世紀の数学者、リーマンさんがある定理を一生懸命証明しようとしたけど、ダメだった。最後にリーマンさんがつぶやいたのが、「もうよそう」。
ということで永いこと数学界を惑わせたリーマンのよそうが、ようやく決着ついた……残念ながらそれぐらいの理解しかできない。
 けど、算数に関してはとりあえず日々の酒代の計算はできてるので、そんなもんでいいだろうと納得してる。

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中華料理症候群

 中華料理症候群という病気がある。この病名を知らない医者はモグリだろう。かくいう院長も、今日の昼、ある医学雑誌を読むまでモグリだった。
 その雑誌の記事にあったことを簡単にメモすると、こう。
 あるラーメン好きの男性が、最近ラーメンを食べる時、フーフーすると頭痛がするようになったという。好きの程度は並じゃなく、三食食べ続けるほどのもの。
 で、近くのお医者に行くと、「そりゃ中華料理症候群かもしれない」といわれたそうな。
 結局ラーメンの食べ過ぎとは関係ない違う病気だったんだけど、もしこんな患者がクリニックに来ても、そんな病名浮かばないなぁと不勉強を反省したわけ。

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