清潔

 最近、他の病院の新人看護婦さんから聞いたことなんだけど、清潔と不潔という概念がなかなかつかみにくいそうな。医療業界でいう清潔とは実際に滅菌消毒をしてあるモノで、不潔とはそれ以外のモノ。厳密にいえば空気中にだって菌がいるわけだから、けっして消毒してあるモノだって無菌というわけではないんだけど、いわば一つの考え方であり、それで医療行為での感染を防いでいるわけ。


 強いてイメージするなら消毒してあるモノは白い液体で、ほかのモノは白以外の色。白は絶対に白であり続けるように操作をするわけ。たとえばケガを縫う際のセットなどでは、膿盆(のうぼん)といって洗面器より少し小さめの盆や業界ではセッシというピンセット、はさみ、針をつかむ道具などがまとめて一つの布のなかに入っている。これらはすべて消毒してあるのね。
 で、それを開くと中は清潔だけど、外側はもう不潔。セッシで消毒液がしみた綿を掴んでケガの部分を消毒すると、そのセッシは不潔ってことになる。白い色がほかの色と混じっちゃってるからね。
 その方、学校の講義と実戦のギャップを感じておられるみたい。まぁ慣れれば簡単なことだけど、生活の場ではそんなことあまり考えないでやってから、まぁ確かに戸惑うのかもしんない。
 ボクにできることは、周りの人に注意されながら、上手になっていくことを祈るだけ。失敗して怒られたらセッシと盆を指しながら注意されたことを感謝するのも手かも。
 セッシボンってね。
(今日はメモすることがなかったんで、どこかで聞いたジョークのオチでメモってみました)

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