なぞなぞ


 ときどきスタッフに”なぞなそ”を出すことがある。あるメールマガジンからのもので、今日のようなお休みの日でも欠かさず、毎日送られてくる。
 たとえば今日の問題は「まばたきしてから光るのなーに?」ってなぐあい。ちなみに昨日のは
「使うと太って使わないと痩せるのなーに? 」で、今日の問題とともに「ふくろ」という昨日の答えが送られてくる。
 小学生でも考えられるような問題が中心で、たとえば「冷たいときは静かで熱いときはピーピー鳴くのなーに?
」なんてすぐ分かるようなものもある。まぁそういうのは除いて、ちょっと頭をひねらないと分からないようなものを、スタッフのみなさんと暇なときに考えているわけで。


 メールマガジンからのなぞなぞは、実は二代目。以前のは頭の体操っぽいのが結構あった。どういうのかは、最後にメモするとして、一代目に関してはおもしろいエピソードがある。
 これも毎日送られてくるのだけど、分かった人が主催者にメールで答えるという形式をとっていた。なぞなぞの問題は朝の8時頃に届き、夜の12時が回答期限。で翌日に正解した人の名前が、月のおわりに月間優秀者が発表される。
 最初は50,60人から始まって、ボクもときどき優秀者に上げられたんだけど(もちろんペンネームだよ)、そのうち人数が増えてくると、当然正解者の人の名前だけでも、どんどん増えていくわけでして。
 端から見ててもきつそうだなぁって思った矢先に、このなぞなぞは突如、打ち切りになった。
 で、どんな人がやっているのかを想像したことがある。
 夜の12時から作業を始められるわけだから、時間にはとらわれなくていい人だ。文の言い回しから男性の可能性が高い。60才台のリタイアしている人か、中小企業の社長さんあたりか。いずれにしても、あるていど人数が増えてもキチンとメールが届いていたから、手伝いの人がいたはず。社長さんあたりだったら、スタッフが男性なら執事、女性なら家政婦あたりに仕事をさせていたかもしれない。
 で、メール中止の前夜の話。その日も夜遅くまで、社長さんは送られてくる答えを整理していた。そばではスタッフが眠い目をこすりながら、社長の読み上げる正解者の名前を記している。配信しているだけでも500近くにのぼる。今後も増えていくのだろう。これじゃ、いくら超過手当をもらってもたまらない。スタッフは悩み抜いていた。そして次の社長の言葉で決断する。
「こりゃ、夜明けまでかかるな」
 スタッフは、胸ポケットにしのばせていた辞表を取りだした。どうしたことかと社長が声をかけても答えない。スタッフは一礼したあと黙ったまま部屋を出ていった。
 かくしてメールは届けられなくなったのだ。
 以上、執事たちの沈黙というプロファイリングをやってみたが、どうだろうか。
 あああ、時間を無駄にせず、まっとうに生きねば。


最後のなぞなぞ
ある探検家たちが、ジャングルのなかで人の足跡を見つけた。それをたどっていくと洞窟にたどりついた。そのなかに入ろうとしたのだが、洞窟のなかの足跡を見て、探検家たちは恐怖に襲われた。さてなぜでしょう。
ボクの答えは「人が入れるほどの大きな足跡があったから」で、メールで送ったんだけど、翌日届いた主催者の答えは「洞窟に入っていく人の足跡だけで、出ていく人の足跡がなかったから」(要するに入っていく人はいても、出てくる人はないという意味)というもの。随分経ってからだけど、本屋で立ち読みしていたら、なにかの本に、同じ問題と同じ答えが書いてあった。ボクのほうがシャレてるような気がするけど、それが最後のメールだったので、主催者のコメントも聞けないまま。

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