三が日はいろいろ動き回ったけど、昔と随分正月の光景が様変わりしているようで。振り袖を着た女性を見たのは一人きり。以前は三が日の間、お店が閉まってたので、年末には買いだめしてたけど、最近は元日からスーパーも全開で営業してる。こうした様変わりの多くは、経済状況に原因があるとは思うんだけど、一つ気になることが。
というのは、初詣には神社に多くの人が参拝しているのに、しめ飾りを付けた自動車を見たのはゼロ。どちらも縁起を担いでいて、意識するしないに関わらずある意味宗教がかった儀式なのに、なんで車のしめ飾りはなくなったんだろうってこと。
とはいえ、玄関に掲げるしめ飾りはちゃんと風習として残っているしね。
車にしめ縄を付ける習慣というのは、日本だけのもので、それも自動車が日本に登場してからだから、長くても100年ぐらいのものでしょ。きっと誰かがやり始めて広まっていったんだろうけど、一種の流行に終わっただけで、結局、新しい宗教儀式は、一般的には根付かないということなのかしらねぇ。
スタッフ「車のしめ飾りが流行ってたときと今の、自動車台数あたりの事故件数をみたらおもしろいですよね」
院長 「そうそう、もし変わっていなければ、車にはしめ飾りの御利益がないということだからね」
スタッフ「しめ飾りの役割が終わったってことになりますか」
院長 「そうそう、シメカザリのシメイが去りってトコだね」
スタッフ「玄関と院長のあたまだけ、しめ飾りが残るってわけですね」
院長 「そうそう、いつまでもおめでたい…ってわけないだろ」
とうことでチョコッと調べてみた。事故数ではなく死者数で見ると、S34年からS54年まで自動車台数当たりの数は減少してるのね。データが見あたらないので、端折るけど、H元年から12年までは台数当たりの死者数は増加している。ということは、しめ飾りをしなくなり始めてから増えているってことで、付けてたころは御利益があったってこと?
うーん、そうだとしても何年しめ飾りしてもクリニックには御利益はないんだけどなぁ。でもボクが貧乏生活から脱しないということは、皆さん健康だということで、やっぱり御利益あるのかしらねぇ。