こういう記事があった。
ミツバチの幼虫_ってスズメバチがやってくると、多くのミツバチは隠れてしまう。だがある種のミツバチは集団で覆い被さるという手段にうって出る。今まではその過程でミツバチは相手に針を刺していたと考えられていたのだが、中国の研究者が調べたところ、熱でスズメバチを殺し巣を守っているということが分かった。
もともと巣のなかが寒いとき幼虫を暖めることができるよう、ミツバチには羽を振るわせることで熱を作り出す能力がある。
そのミツバチの巣にスズメバチがやってくるとただちにミツバチたちは侵入者の上に群れ始める。すると5分以内にその群の中心温度は45°になる。実験ではスズメバチは45°を越えると死ぬが、その種のミツバチは50°まで耐えることができることが分かったという。
熱で殺すなんて、大変興味ある内容だが、それとは別に初っ端の文章が気になったのでメモしている。そこにはこう書いてある。
Honeybees that defend their colonies by killing wasps with body heat come within 45°C of cooking themselves in the process.
出てくる主な単語を並べてみよう。Honeybees(ミツバチ) defend(守る) colonies(巣) killing(殺す) wasps(スズメバチ) body(体) heat(熱) process(過程)だ。主語は Honeybees で、それに続く that defend their colonies by killing wasps with body heat は主語の説明、次の come が主語の動詞になっている。
問題は最後の方に出てくる cooking だ。直訳すれば、”スズメバチを料理する”ということになる。だが別に食べるために殺すわけでもないから料理ではないだろう。
どう訳せばいいのだろう。
もともといい加減にしか訳せないからいまさら悩む必要はないのだが、それには理由がある。
最近テレビで、”What’s cooking?” という表現を用いた英会話教室のCMが流れていたのだ。
直訳すれば、”なに料理してるの?”ということだが、どうも”どうしたの?”という意味にもなるらしい。
だとすればここに出てくる、cooking にも何かほかの意味があるのではないかと、考えてしまったのだ。
なんと訳すのだろうか、しばらく考えてみた。で、思いついたのがこれだ。
”ムシ焼きにする”
ネタ元
Balls of Fire: Bees carefully cook invaders to death
すごい、熱で自分より大きい相手を負かしてしまう。
>”ムシ焼きにする”