Ｗｏｒｌｄ　Ｊｕｍｐ　Ｄａｙ

　今日は　Ｗｏｒｌｄ　Ｊｕｍｐ　Ｄａｙ。みんながジャンプして地球の軌道を変える日だ。太陽から少しでも遠ざけかることで地球の温暖化を遅らせるようとする一大イベントなのだ。
　あるドイツ人が提唱した企画でグリニッジ時間の２００６年７月２０日１１時３９分１３秒にきっちりに行われる。

　理屈はこの図を見れば一目瞭然だろう。これでタイトル画像にあるように地球の温度が低下するという。６億人を集めるという壮大な計画だが、本日の時点でその数はすでに上回っているようだ。

　ＮＨＫでなにも報道されてないのは若干の不安が残るし、記念Ｔシャツの売れ行きも気になるが、グリニッジ標準時を指定し人数まで計算しているのだからまず信頼していいだろう。
　もちろんこの科学イベントに対する似非科学的視点からの反論もあるに違いない。
　たとえば参加者はこのジャンプに合わせて準備をするだろう。一回飛ぶ人もいれば１０回ジャンプする人もいるかもしれない。いずれにしてもその準備運動で体温は上昇するはずだ。
　仮に０．５度上がったとしよう。食事をしてもこれくらいは上がるから、少ない見積もりかもしれない。するとどうなるか。
　６億人だから地球の温度が３億度分上昇することになるではないか。こんな企画は地球温暖化に手を貸すだけで、即刻中止すべきだという意見もあるだろう。
　もちろんそんなことはない。うまく説明ができないが、”運動と地球温暖化”などといったＮＨＫ特集は聞いたことはないから間違いなくそんなことはない。イベントの主催者はきっとこうした似非科学的反論にも毅然とした態度で臨んでいると信じる。
　もうあまり時間がない。さぁ一緒に飛ぶ練習をしよう。
　時間がきたら掛け声に合わせて一度に飛ぶんだよ。いいかい。じゃあ行くよ。
　　　
　”似、非－の、セ”

World Jump Day