携帯電話にしろノートパソコンにしろ電池が切れかかればコードをつないで充電する。疲れた院長がノドとビールをつないで充電するのと一緒だ。
だが近い将来、磁場を使ってのコードレスの充電ができるかもしれないという。
おもしろそうなので、さっそく記事をネタにメモしようと思ったのだが、重要なことに気づいた。
磁場について学生のころ習ったはずだが、全く覚えていないのだ。思い出そうとしても、「ジージーバッバッ、ジーバッバァ、理詰めの学校の先生がぁぁ」と口ずさむのが精一杯だった。
そんなアホがメモするのだから手の付けようがないのだが、記事に分かりやすいMITの研究者のたとえがあったので、それを紹介したい。ポイントは共鳴のようだ。
ある部屋に100個の同じワイングラスがあるとしよう。そのグラスにはそれぞれ違った量のワインが注がれている。
その部屋でもしオペラ歌手が大きな声で単一の音を出し続ければ、ひとつのグラスが共鳴し始め、ついにはグラスが割れるような事態さえ起こるかも知れない。ただしほかのグラスはまったく無傷のままだ。
その現象と同じ理屈で、銅製コイルが作り出すメガヘルツで振動する磁場で部屋を満たす。それに共鳴したレシーバーがエネルギーを作り出すというわけだ。
安全面でも磁場が生き物に与える影響はほどんどないという。
つまり携帯電話やノートパソコンにレシーバーを装備しておけば、その部屋で使う限り、コードにつながなくても自然に充電できることになるのだ。
実用化されれば確かに大変便利なことだろう。
でも気になることがある。職業柄、心配なのはやはり人体への影響だ。
ネタ元
Wireless Power Transfer Revisited