デジャブ

 医学系の情報に触れたとき、興味あるものはパソコンに入れるようにしている。いかがわしい画像以上に大切に保管しているのは、診療の役に立つからだ。
 さて今日の情報はパソコンに入れたものだろうか。


 デジャブ、つまり既視感についてノーベル賞受賞者の利根川さんらが解明に向けて一歩前進したという記事があった。
 脳の海馬という場所に非常に特徴的な層がある。そこは時間とか場所とか出来事を記憶する場所なのだが、そこにある神経の一部を働かなくすると新しい情景とそれと似た情景を錯覚するようになるというものだ。
 まずスイッチを入れると床がビリビリするカゴAと臭いや天井の形、床のタイプなどがAとは微妙に異なるカゴBを用意する。次に遺伝操作で問題の神経の一部が機能しなくなったマウスを準備する。
 実験初日にこのマウスと正常マウスたちをAカゴに入れ、スイッチをオンオフしながら、このカゴはしびれるのだぞと覚えさせる。
 翌日、Aカゴにマウスたちをいれると全員固まってしまった。ビリっとくるのではないかと構えているわけだ。
 次にBカゴに入れると正常マウスは動き回っていたが、神経の一部が機能しなくなったマウスは固まった。つまり新しいBカゴをAカゴと錯覚したというわけだ。
 実際に脳に電極を刺してそこの電気的変化を調べることでもこのことは確かめられたというのが記事の内容だ。
 さてこの情報をパソコンに入れたものかどうか。デジャブを訴える患者を診るとき役に立つような気もするのだが。





ネタ元
Researchers pinpoint the part of the brain that causes deja-vu

“デジャブ” への2件の返信

  1. だはははーーっ!デジヤブは新語になりそうです。
    昔懐かしいレンタルビデオ店で・・
    意識せずに同じエッチビデオを3回借りてしまったことがあります。
    デジヤブかと思いました。(泣)

  2. 三回もですか…よっぽど内容がよかったのでしょうね。
    今度紹介してください…三回もですか…。

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