テレビダイエット

ダイエットなんて簡単だ。要は体に入ってくるカロリーを制限するか、体のなかでカロリーを消費するかだ。
意気込みすぎるからダメなのだ。大エットではなく、中エット、もしくは小エットをすると考えればいい。
ここ数年、そんなことを自分に言い聞かせて来たが、一向に体重が減る気配がない。
だがこれならうまくかもしれない。家でTVを見る時間を減らすだけでいいというのだから。


米国の平均的な大人は日に5時間ほどTVを見るという。その時間を減らせばなにか展望が見えるのではないか、きっと研究者の発想はそんなものだったのだろう。ビールを飲む時間を減らせば違う人生が広がるといつも感じているものとしては十分理解できるものだ。
そこで研究者は普段少なくとも3時間以上TVを見る36人の成人を被験者として集めた。BMIや普段のカロリー消費量を測定してから、そのうち無作為に選んだ20人の家のTVに、申告したTV鑑賞時間の半分以上になればTVが映らなくなる電子機器がつけられた。一方残りの16人は対照群として従来のままの時間TVを見てもらった。それぞれカロリー消費を測定できる電子機器を腕につけて調べたところ、時間制限を受けている20人の1日当たりの消費カロリーが119カロリーほど多く、一方対照群の16人では95カロリー少なかったという結果が出た。
統計的には有意差がなく、偶然に起こったことなのかもしれないが、興味あることだと研究者はしている。
研究者もいっていることで、TVを見る時間をちょっとした運動なんかに当てられている可能性があることは容易に想像され、案外ダイエットとしては可能性があるかもしれない。
ということでこのダイエット法、本物ならカロリーを消費することに力点を置くものに分類されるものだろう。
だが、ふと気付いた。この方法は実はカロリーを制限するものでもあるのだと。
TVの制限がカロリーを制限することに繋がるなんて、きっと米国の研究者も気づいていないだろう。あまりに微妙だから当然といえば当然のことかもしれないが、真実はこうなのだ。



ネタ元
The TV Diet: Watch Less, Burn More Calories

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