ゲームの理論

 昨夜はライブがあり、その後大打ち上げに突入。そのとき出た話でもメモしようかと。
 その場に集まったメンバーが10人弱。そのなかの男性二人と、女性一人が話の主人公。
 その三人が以前、キャンピングカーで釣りに行ったそうな。女性は遅れて来ることになっていたので、男性陣が食事の準備をした。準備といってもそれほど豪華なものじゃなく、メインはコロッケ。
 二個ずつ食べようと計6個を買い込んだんだけど、食欲には逆らえないとのことで、買ったあとすぐに、つい一個ずつ食べてしまった。
 つまりあとで女性に二つをあげ、残りを一つずつ食べることにしたわけね。


 で、しばらく二人で釣りをしていたんだけど、一人が忘れ物があったので、キャンピングカーに戻った。車のドアを開けると、先ほどのコロッケの臭いが漂っている。予定では一人二個ずつだから、今食べても、あとで食べても勘定は合うはず。
 ということで、その彼、包みを開き、残り4つのうちの一つをパクリと口に入れ、また包みを元通りにして、何食わぬ顔で忘れ物をひっさげ釣りに戻った。
 で、遅れてきた女性と釣りを満喫したあと、じゃあ食事でもと、そろってキャンピングカーに戻った。
 いざ包みを開くと、3個しかない。
 とまぁここで、メモを中断するとして、みなさんだったら、この事態どう収拾します?
 それぞれの立場で対応が異なるよね。
 一つしか食べていない男性は、最初数がおかしいと判断するけど、車に戻った男性が一個つまみ食いしたことにすぐ気づくはず。だから女性に二個、自分は一個、つまみ食いした男性はなしね、という判断が普通でしょうか。でも食事の時、おかずがないとつまみ食い男性が気の毒だからと、黙っていて、一人一個ずつという判断を下すことも可能。
女性は何も知らないから、三個を三人で分けるんだろうなと最初思うだろうね。でも事態を知らされれば、二つ食べる権利があることも理解でき、あるいは主張するかもしれない。
 最後のつまみ食い男性だけは、もうなにも選択枝がない。
 ところで、囚人のジレンマという、有名な話がある。共犯の囚人がお互い別々に尋問を受けるという設定で、それぞれの行動を点数化するというもの。
 こういういろんな条件のもとで、どういう行動をとれば一番有利な展開をすることができるかというのを考える理論として、「ゲームの理論」というのがある。その理論のごくごく単純化されたものの一つが、この囚人のジレンマというわけ。
 リンク先にある、たとえばの点数配分を紹介するとこんな風。

両者自白 自白>1点 自白>1点
片方自白 黙秘>0点 自白>5点
両者黙秘 黙秘>3点 黙秘>3点

 お互い協力すると高得点はでないけど、まぁまぁの点数が得られる条件を設定してある。では、どんな戦略が一番いいんだろうか。ただし一回限りじゃなく、ずっと続けていくという条件も加わえてのことでね。
 相手を警察に売り、自分が黙秘しているときが一番高得点が得られるけど、相手も自分を売るかもしれないなどなど、結構話はややこしい。
実はこれ、いろんな戦略、たとえばずっと相手を売り続けるとか、2回に一回売るとか、とにかくいろんな戦略をプログラムしてコンピューター同士で闘わせたら、相手が裏切ったら、裏切る、裏切らなければ協力するという戦略が一番点数がよかったのね。
 で、コロッケの話。結局、三人で三個を一個ずつ分けたそうな。
 つまりは最初、包みを開いたとき、一個ないことに気づき驚いた男性が、協力関係を維持したというわけね。
 まさに彼の取った行動は、「ゲー無、の理論」に従ったんだぁと、一人勝手に感心したメモでした。

深酒して今朝は、脳ミソがトロトロのシチュー状態。頭が痛い、きつい、つらい、です。

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