ハトが空を飛ぶとき、幹線道路を目印にしているらしい。伝書バトにGPSをつけて調べた結果だという。
 最初は方角を頼りに飛んでいたということだから、きっと幹線道路に沿って飛べばなにかいいことがあったんだろう。たとえば太陽を目印にして飛んでいれば曇りの日なんか探すのに苦労するけど、道路ならいつも目標にできるとかね。そういったことを徐々に学習していったんじゃなかろうか。


 で、思い出したこと。ハトみたいな群をなす鳥というのはリーダーを持たないのね。そういう集団というのは、なんとなくワーとある方向に移動したかと思えば、またワーと違う方向に移動していく。
もうン十年前のことだけど、NHKでペンギンさんたちが群をなして荒れ狂う海に向かっている映像をみたことがある。先頭の何頭が波に押され、その後ろについたものと一緒に陸へ押し戻されるんだけど、そのまた後ろの連中が海に向かっていく。そいつらも波に押されるんだけど、何頭かが海へもぐることができる。
 そんな、行きつ戻りつをしながら群として段々海へ入っていくのね。
 リーダーがいないというよりは、みんながリーダーみたいで、愉快だけどなんとも不思議な行動だった。
 で、その群の行動になにか規則がないか調べた人がいたのね。すると3つのことに気づいた。
”仲間の方へ向かって飛ぼうとしている”
”近くにいる仲間と、早さと方向を合わせようとしている”
”仲間が近づきすぎたら、離れようとしている"
 これをプログラムしたら、結構、群れた生き物みたいな動きをして、CGとかいろんなとこで使われているらしいから、これはかなり群れの行動の規則を言い当ててるんでしょうね。
 でも、それまでの行動は繰り返せるとしても、ここのニュースにもあるような、群として幹線道路の上を飛ぶようになることはできないよね。少なくとも、何羽かの鳥がリードしないと方向を選べないことになるんだけど、どうなんだろう。
院長  「同じことやってんだから、やっぱ仲間の方へ飛ぶよね」
スタッフ「そうですね」
院長  「そうすれば、動きのスピードとかは、とりあえず似せたくなる」
スタッフ「そうですね」
院長  「でも画面が似てくれば、やっぱちょっと違う風に変えて離れたくなる」
スタッフ「そうですね…って、HPの話ですか」
 ということで、コンテスト、やはりリードするのは難しかったようで。HPさんたちの群れのなかで、ぶつからないよう、離れないよう、もがき続けていくしかないのね。

”Mimi’s Kitchen”さんと”ひまわりねっと”さん。グランプリ、特別賞、おめでとうございます。

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