「地球の質量が周囲の時空をゆがめている様子を、初めて直接検出する」計画があるらしい。
「巨大な質量をもつ物体の周囲では時空がゆがんでいる」かもというのは、アインシュタインが予測したことで、いろんな観測から、まぁそうなんだろうねってことになってるみたいだけど、それのダメ押しをしようというわけね。
で、この「空間がゆがんでいる」ってことを説明するとき、リンク先にあるような図がよく使われる。
「星やブラックホールといった重い質量を持つ天体の近くでは時空が平らでなくなり、広げたネット上にボールを置いたときのような大きなくぼみができて」いることを表現していて、直感的には分かりやすい。
でもね、よーく考えるとこの図、とても不思議。どうして下の方にだけ、くぼみがあるわけ? 宇宙では下も上もないわけで、全体的にくぼみがなければおかしいはずだよね。
こうした次元のゆがみをいい表すのによく用いられるのが高さが全くない二次元に生きる生物の例え。もしそんな生き物がいたら、どこを向いても高さがない線とか点しか見えないことになり、かりに、球の上で暮らしているとすれば、その生物は球の表面がゆがんでいるのをうまく表現できないはず、ってな説明になるのね。
それに、ある場所からずーと前に進めば、気づかない内にもとの場所に戻ってくるという不思議なことも起こることになる。
それと一緒で、きっと三次元にいるヒトが、空間そのもののゆがみを表現することはできないから、こうした描き方になるんだろうね。
院長 「ひょっとしたら、三次元だってずっと前に進めば元のところに戻ることになるって話もある」
スタッフ「はぁ」
院長 「たとえば、君が宇宙のなかを前に前に進んでいて、後からボクが君を追いかけていくとする」
スタッフ「はぁ」
院長 「で、君の後ろ姿を見つけたと思ったら、実はボクだったってこともありうるわけ」
スタッフ「はぁ」
院長 「だから空間は、YOUがMEってことかもしれないのね」
スタッフ「院長は頭のなかがゆがんでますね」