アルツハイマー病の早期診断に臭いを利用するという記事より。
軽度から中程度の認知障害がある150名と健康な人60名を、半年ごと追っていって臭いのテストをした結果、アルツハイマー病になる人は、臭いの記憶が落ちていた。具体的には、”いちご、タバコ、石鹸、メロン、三つ葉、バイナップル、天然ガス、ライラック、レモン、皮”のにおいが分からなくなっていたという。
なるほど、なんの臭いか分からなくなるということが起こりうるということさえ、考えたことがない。臭いの記憶に焦点を当てるというアイデアはすばらしいんじゃないかと。
臭 いといえば、若いころは、風邪の臭いがあった。風邪を引くと、鼻の奥底から錆びついたような臭いがするのだ。それを嗅ぎ始めると、学校でも職場でも素早く手を抜くことを心がけてきた。
オヤジ臭に慣れきったカミさんも風邪の臭いがあるといってたし、結構、みんな感じているような感覚なのだろう。
それが最近まったく臭わなくなってしまった。
スタッフ「頭が錆びだらけで、錆の臭いに慣れきったとか」
院長 「違う」
スタッフ「じゃあ、アルコール臭で分からなくなっている?」
院長 「違う」
スタッフ「じゃあ、どうしてですか」
院長 「ここン十年、風邪を引いてないんじゃないかと」
スタッフ「なるほど」
院長 「ここン十年、アルコール臭も嗅いだことはないし」
スタッフ「…やっぱり、錆びてるんですね」
ちなみに個人的には、天然ガスやライラックの臭いを嗅がされても、今でもよく分からないのだけど…。
若い頃、春風の香りにドキドキワクワク感ありましたが、今は花粉と納税申告の香りと化してしまいました。