カレンダー

 新しいカレンダーを提案している科学者がいる。
 いままでのカレンダーは年が変わるたびに曜日が変わるので、新しくカレンダーを作らなければならないけど、このカレンダー、同じ月の同じ日にちは、ずっと同じ曜日になるように作られるそうな。


 簡単にいうとこんな具合。
 まず同じ曜日にするにはちょうど一週間が毎年同じだけあれば可能になる。今の暦は一年が365日だから、これはちょっと具合が悪い。正確には365.24日ということらしく、この端数が閏年をもうける理由になってるわけだけど、いずれにしても7で割り切れない。
 ということで、1年を7で割り切れる364日にしちゃおう。で、あまった日にちを、特別の週として処理してしまえってことらしい。 ちゃんと12月まであり、それも30日の月と31日の月に分かれていて、今のカレンダーから移行しても、それほどごったがえした状況にはならないと踏んでおられる。
 でも、この案に反対する人たちの一番の反対理由は、誕生日がいつも固定されること。誕生日がいつもウィークデイになった人は、週末の誕生日の人がうらやましいというわけね。
 この科学者さん、学校の講義なんかで毎年のスケジュールを組むのが面倒だというのが、どうもアイデアの発端みたいなのね。
 でもね、年ごとで曜日がいかに違おうと、そんなに困ることはないんだけどなぁ。昨年の1月7日が水曜だからといって、お正月気分にまだたっぷり浸っていたはずだし、今年の1月7日、つまり今日が金曜だからといって新年の祝い酒をやめようという気はさらさらないし。
 だいたい大事なのは休みの日曜だけで、あとは医師会での院長の立場と一緒で、どうでもいいようなもの。
 だから曜日にこだわるのなら発想を変えて、いっそのこと毎日が日曜ってのはどうだろう。誕生日の問題も解決するし、365連休ってなことだから、なんだか毎日、力が湧いてきそうな気がしない?
スタッフ「ホントの日曜はどうして分かるんですか」
院長  「大きな声で”ニチヨウ”と読む」
スタッフ「なるほど、それ以外は小さな声でいうんですね」
院長  「そう」
スタッフ「でも、やっぱり曜日がないカレンダーと一緒のような気もするんですけど」
院長  「そうでもない」
スタッフ「というと」
院長  「小読み…ですから」
スタッフ「…暦」
院長  「オチが可憐だぁ、じゃなくて残念!」

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