ものを真似ねることで、いろんなことを学べる。少年院長もそうだった。
口げんかに負けそうになると、相手の言うことをそのまま返すというやつだ。このやりとりの多くは、相手の「真似するな」を、「真似するな」で切り返して終わり、そのあと沈黙が流れる。きっと誰でもやったことがあるはずだ。
いわば通過儀礼のようなこの体験で、少年院長は戦略というものを学んだ。あれほど明確で、かつすばらしい戦略を使ったのは、後にも先にもなく、おかげで人生の戦略のすべてを使い果たしたような気がする。
まぁ、こんなチンケな真似は放っておいて、”習い事は真似ることが上達への道”、というのは、よく聞くセリフ。だが、驚くなかれ、この真似るというのは、動作を見てるだけでうまく学習できている、ということをカナダの科学者が見いだしたのだ。
科学者たちの実験はこうだ。
画面のカーソルを動かすために、ロボットを操作しなければならない自動車を考案した。そのやり方を学んでいる人のビデオをボランティアに見てもらう。すると、ビデオを見た人の方が、見なかった人より、実際に自分でやってもらったとき、よりうまくできたという結果になった。
ビデオを見てもらっている間、腕の筋肉の動きを測定して、ボランティアが密かに練習していないことを確認した。さらにビデオを見ている最中に簡単な足し算などしてもらって、やり方を意識して学ぼうとしているかどうかもチェックしたが、こうしたジャマが入っても、結果は変わりなかった。
つまり見ているだけで、学習していることが明らかになったのだ。
科学者いわく、「他者の動作を観察することは、その動作に対して責任のある脳の回路を興奮させ、自分が動作する際にはどうすればいいか、どう手順を運べばいいかということを学習させるのだ」。
この事実は、母親とうまくコンタクトの取れないなどの症状がある、小児の運動協調障害(Dyspraxia)の解明にも繋がるかもしれないという。
これを読んで、小児科を選ばなかったことにホッとしている。運動障害に関心がないとかという意味ではない。もし小児科医になっていたら、診察に来た子供たちが、顔を会わせるだけで院長からなにかを学ぶことになるという点が問題なのだ。
これほど怖いことはない。院長なんかの真似してもろくなことはないのだぞ。
真似するな、といっても、真似てしまう。だから、真似するな、といっても真似てしまうのだ。
…きっと今、沈黙が流れていると思う。
ネタ元
Why ‘watch and learn’ does work 10 April, 2005,
「画面のカーソルを動かすために、ロボットを操作しなければならない自動車」というのが理解出来ない。
”team devised a motor task where a person had to manipulate a robotic device to move a cursor on a screen”の”task”ってとこがミソなんでしょうが、なにか分からないから訳さないでおきました。
きっと画面上のカーソルを動かすと自動車が動く-パソコン上の自動車か、本物なのかはよく分からない-ような装置があり、そのカーソルを動かすのに、ロボットを操作しなければならない、という、ややこしいものなんでしょう…たぶん。
単なるモーターかもしれませんなぁ。
美空ひばりも笠置シヅ子のモノマネから始まりましたしねー
学校の I本先生の咳き込み方の真似したら ぷりんが バカウケしたのが 懐かしい…(ToT) あの頃は 良かったなぁ
だってさ メールなんに そっくり~(≧∀≦)
I先生の授業で違う勉強をしてたんやね。みちるパン…
まねができる人って 観察力が鋭いっち 物真似のテレビ番組でまねをされた アグネスちゃんが言ってたよ~。
私はクラスの恋愛事が とんとわからず いつも出遅れてましたが…(U_U;)
みちるパンは 鋭かったよね